【アナリスト水田雅展の銘柄分析】マルマエは増額修正を好感して急騰、強基調へ転換

2014年5月26日 09:17

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  精密部品加工のマルマエ <6264> (東マ)の株価は、5月16日に発表した今期(14年8月期)業績見通しの増額修正を好感して急騰した。一旦は利益確定売りが優勢になり、目先的には乱高下の可能性もあるが、強基調へ転換して出直り展開だろう。

  半導体やFPD(フラットパネルディスプレー)などの製造装置に使用される真空部品や電極などの精密加工事業を展開し、新規分野として光学装置分野も強化している。

  5月16日に今期(14年8月期)通期業績(非連結)見通しの増額修正を発表した。売上高は1億50百万円増額して前期比29.1%増の15億円、営業利益は80百万円増額して同58.7%増の2億円、経常利益は80百万円増額して同44.5%増の1億85百万円、純利益は83百万円増額して同2.4倍の1億95百万円とした。

  利益は3月28日に次ぐ4回目の増額修正で、営業利益と経常利益は減益見通しから一転して増益見通しとなり、純利益は増益幅が拡大する見通しとなった。半導体分野の受注が好調に推移し、光学関連の受注も増加傾向のようだ。増収効果や生産性改善に加えて、将来の損失可能性を見積もっていた受注損失引当金の計上額が見込みより減少することも寄与して大幅増益見通しだ。

  14年4月度の月次受注残高(速報値)を見るとFPD分野が47百万円、半導体分野が80百万円、その他が21百万円、合計が1億49百万円(前月比18.0%減少、前年同月比7.3%増加)となった。半導体分野の受注・出荷検収が好調に推移し、光学分野も出荷検収が本格化している。全体として一定の受注水準を維持しながら、売上計上が好調に推移しているようだ。今後の見通しとしては、FPD分野の受注改善は小幅だが、半導体分野の受注・売上の好調が継続する見込みとしている。

  株価の動き(14年3月1日付けで株式100分割)を見ると、水準を切り下げて5月14日には直近安値となる510円まで調整したが、5月16日発表の今期業績見通しの増額修正を好感して5月16日終値513円から、5月21日の790円まで急騰した。その後は利益確定売りが優勢になって650円近辺まで反落したが、収益改善を評価する流れに変化はないだろう。

  5月23日の終値654円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS111円77銭で算出)は5~6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を回復して強基調に転換した形だ。日足チャートで見るとやや過熱感を残しているため目先的には乱高下の可能性もあるが、収益改善を評価して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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