日産、2015年型「370Z NISMO」を「ZDAYZ」で公開

2014年5月22日 13:30

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日産・ダットサン・NISMOのオーナーと愛好者の定例集会「ZDAYZ」で公開された2015年型「370Z NISMO」

日産・ダットサン・NISMOのオーナーと愛好者の定例集会「ZDAYZ」で公開された2015年型「370Z NISMO」[写真拡大]

 21日、日産は16日に米国ノースカロライナにて開催された、日産・ダットサン・NISMOのオーナーと愛好者の定例集会「ZDAYZ」において、2015年型「370Z NISMO」を発表したことを明らかにした。

 「ZDAYZ」は、Zカーのエンスージアストがアメリカ合衆国各地で開催する年1回の定例集会。今年は15日から19日までの間、米国ノースカロライナ州のフォンタナダムにあるフォンタナビレッジリゾートで開催された。

 新型「370Z NISMO」は2015年モデルとなる車両。エクステリア・インテリアの進化に加え、6速マニュアルと7速オートマチックの2種類のトランスミションを用意している。また、パフォーマンス面でも改良を行ったグレード「テック」も設定した。

 同社のCPLO(チーフ・プランニング・オフィサー)アンディー・パーマーはその会合で「NISMOは日産パフォーマンスの究極のモデルです。NISMOの熱烈なオーナーが集うこの場において、初めて、新しく印象的な2015年モデル『370Z NISMO』をお披露目することは、実に理にかなったことです。新型『370Z NISMO』は、先に発表された『日産GT-R NISMO』や『日産ジュークNISMO』と共に、走りを愛する皆様に、幅広く楽しんでいただけるモデルです。」とコメントした。

 同モデルのボディは空力性能に優れたフォルムを実現。同時に、前後のダウンフォースを最適化するため新たに再設計されている。さらに、LEDハイパー・デイタイム・ランニングライトを組み込んだフロントバンパーやブラック・ヘッドライトベゼルを採用、フロントのチンスポイラーからはNISMOレッドのストライプアクセント施した。このアクセントはブラックのサイドミラーを通り、サイドシルを経て新たにデザインされたリアバンパー下まで続いている。このリアスポイラーは形状を変更して小型化したものだ。

 ツイン5本スポークタイプでチャコールグレーのマシンフィニッシュ仕上げをした、19インチNISMO軽量アルミ鍛造ホイール(レイズ製)を標準装備。

 インテリアにはアルカンターラのアクセントを配した、同モデル専用開発の黒/赤ツートーンタイプRECARO製レザーシートを採用。急加速・ブレーキング・コーナリング時に体にかかる圧力を均一化し、全方向でのホールド性能を強化した。加えて、シートトリム・NISMOロゴのステッチ・アルカンターラのアクセントを配したレザーのステアリング・タコメータなど、各所にインテリアポイントとしてNISMOレッドを配している。

 Z NISMOモデルとしては初めて2種類のトランスミッションが選択できるようになった。クロスレシオ6速のマニュアル・トランスミッションには、世界で初めてヒールートゥ感覚のレブマッチでのシフトダウンを可能にする、シンクロレブコントロールを標準装備している。新たに加わった7速オートマチック・トランスミッションは、ダウンシフト・レブ・マッチング(DRM)、アダプティブ・シフトコントロール、パドルシフトによるマニュアルモードを備えている。

 さらに、4輪独立サスペンションを改良してNISMOブランドのストラットタワーブレースや、前後のパフォーマンスダンパーでロードノイズを最小限に抑え、レベルの高いハンドリング実現した。NISMOチューンのサスペンションには、専用スプリングとスタビライザーバーが装備。大径の日産スポーツブレーキとビスカス式のLSD(必要な時だけ差動を制限できる動力伝達ギヤ)を、優れた加速性能を生み出せるようにギヤ比を低く設定したファイナルとともに標準装備している。

 ボディカラーはソリッドレッド・マグネティックブラック・ブリリアントシルバー・パールホワイトの4色。

 また、同モデルのテックグレードには、7インチVGAタッチディスプレイのハードディスクベースの日産ナビゲーションシステム・リアビューモニター・Bose製オーディオシステム・SiriusXMサテライトラジオ(SiriusXM利用費は別料金)・Bluetooth経由での音楽再生・自動調光のバックミラー・HomeLinkユニバーサルトランスミッターを搭載した。

 販売は7月から全米の日産ディーラーで開始する予定だ。

(記事:松平智敬・記事一覧を見る

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