トライステージ Research Memo(5):財務基盤は引き続き磐石、収益性の改善が課題

2014年5月19日 18:34

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記事提供元:フィスコ


*18:34JST トライステージ Research Memo(5):財務基盤は引き続き磐石、収益性の改善が課題
■業績動向

(2)財務状況と経営指標

トライステージ<2178>の2014年2月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比で416百万円増加の12,741百万円となった。主な変動要因としては、2014年3月に新本社を移転したことに伴い、有形固定資産や差入保証金などが増加した一方で、期末にかけての売上減少により売上債権が減少した。負債側では有利子負債が139百万円増加し、利益剰余金の増加で純資産も227百万円増加した。

主要経営指標を見ると、財務の安全性を示す流動比率や自己資本比率などは若干低下傾向にあるとはいえ、いずれも健全な水準にあり、ネットキャッシュ(現預金・有価証券−有利子負債)は6,916百万円と前期末比で237百万円増加するなど、財務基盤は盤石な体制を維持している。

一方、収益性に関して見ると前期よりは若干回復したとはいえ、2012年2月期の水準と比較するとまだ低い水準にとどまっており、営業利益率だけでなく、ROEの改善をどう進めていくかが今後の経営課題と言えよう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》

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