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トライステージ Research Memo(3):テレビ通販市場は表面的に伸び鈍化も、実質的な規模に注意
*18:33JST トライステージ Research Memo(3):テレビ通販市場は表面的に伸び鈍化も、実質的な規模に注意
■事業概要と市場環境
(2)市場動向と競合企業
一般に「ダイレクトマーケティング」とは、テレビやインターネット等のメディアに電話番号やURL等のコンタクト先を明示し、電話やEメール等で消費者と直接型・対話型のコミュニケーションを取り、商品やサービスを販売するマーケティング手法を指す。1990年代まではダイレクトメールや通信販売によるアプローチ方法が主流であったが、2000年に入ってBS放送やCS放送のデジタル化・多チャンネル化が進んだことで、テレビ放送枠を利用したマーケティング手法が台頭し始めた。
ただ、グラフを見てもわかるように、ここ数年のテレビ通販市場の伸びは鈍化傾向にある。ダイレクトマーケティング市場全体の年平均成長率(2007~2013年)が約8%であるのに対して、テレビ通販市場は約2%となっている。これは、ここ数年でインターネットやモバイル端末の普及に伴い、WEB経由での通販市場が年率10%以上のペースで成長していることが要因とみられる。このため、ダイレクトマーケティング市場に占めるテレビ通販の構成比率が約7%であるのに対して、インターネット通販(モバイル経由含む)の比率は約68%を占めるまでになっている。
しかし、この分類は実態を正確に反映しているとは言い難い面もある。テレビの通販番組を見て、直接電話で注文するのではなく、パソコンやモバイル端末を使ったWEB経由で商品を注文するユーザーが一定割合で存在しており、これらに関してはインターネット通販のほうにカウントされてしまうためだ。従って、テレビ通販市場の市場規模は実質的にはもう少し大きいものと推測される。
なお、競合企業は大手広告代理店から番組制作会社まで様々だが、いずれもテレビ通販のバリューチェーンの一部を提供するにとどまっており、マーケティングに関する川上から川下までを総合的にサービス提供できる企業はトライステージ<2178>のみで、これが同社の特徴であり、強みともなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》
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