ナガイレーベン Research Memo(8):ヘルスケア従事者は堅調推移でフォローな事業環境が持続

2014年5月7日 19:11

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記事提供元:フィスコ


*19:12JST ナガイレーベン Research Memo(8):ヘルスケア従事者は堅調推移でフォローな事業環境が持続

■今後の事業戦略

今後の同社<7447>を取り巻く事業環境は、当分はフォローと言える。厚生労働省が2010年12月に発表した「看護・介護職員数見通し」によれば、2015年の看護職員数は165万人(2010年比年率+2.57%)、介護職員数は173万人(同+5.10%)と予測されている。このような事業環境の中で、同社は以下のような戦略によって中期的な成長を達成していく計画だ。

●患者・手術等の周辺市場の拡大

主力であるヘルスウェアでは同社は既に高いシェアを維持しており、安定的な更新需要が期待出来る。その一方で患者ウェア、手術ウェアなどの周辺市場は同社にとってまだまだ未開拓の市場であり拡大余地がある。今後は新製品の投入などによってこれらの周辺市場の拡大に注力していく方針だ。

●西日本エリアのシェアアップ

地域別状況においては、同社は既に東日本地区では高いシェアを維持しているが、中部日本・西日本地区でのシェアはまだ低い。言い換えれば、これらの地区では更なるシェアアップが可能である。これを達成するために、単なる営業攻勢だけでなく、高機能製品・新製品の投入を積極的に行っていく計画だ。

●高機能性商品の開発

同社が既に強い市場では付加価値向上のために、またシェアアップを狙う市場においては営業戦略の武器として更なる高機能性・高付加価値商品の開発を積極的に進める。これを実行するために、素材メーカーや商社との取り組み(コラボレーション)を強化する一方で、顧客満足度を高めるためにQR(Quick Response)生産体制をブラッシュアップしていく方針だ。

●売上総利益率の改善

過去20年間で同社の売上総利益率は約10ポイント(35%前後⇒47%)改善した。今後も同様のペースで利益率を改善することは容易ではないが、同社では主に二つの理由で更なる利益率の改善は可能と見ている。

1つ目は海外生産のアップだ。現在の同社の海外生産比率はまだ42.6%であり、これは他のアパレルメーカーと比較するとかなり低い。言い換えれば、まだ海外生産比率向上の余地は大きく、海外生産を増やすことで利益率改善は可能である。ただし、国内生産を一気に海外生産へシフトするのではなく、国内生産(量)を維持したまま増収分を海外で生産していく方針なので、比率の上昇は少しずつ進むと思われる。2つ目の利益率改善策は上記のような高付加価値製品の開発だ。これによって高利益率製品の売上高比率が高まれば、全体の売上高総利益率は改善していく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)《FA》

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