ナガイレーベン Research Memo(6):営業利益は順調、予算通りでも通期予想を上振れる水準に

2014年5月7日 19:11

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記事提供元:フィスコ


*19:12JST ナガイレーベン Research Memo(6):営業利益は順調、予算通りでも通期予想を上振れる水準に

■2014年8月期(通期)予想

同社<7447>の2014年8月期(通期)の業績は、売上高で16,000百万円(前期比2.4%増)、営業利益4,880百万円(同0.1%増)、経常利益4,923百万円(同9.1%減)、当期純利益3,030百万円(同2.9%減)が予想されており、これは期初予想と変わっていない。上半期が予想を上回った結果にもかかわらず通期予想は変わっておらず、かなり控えめな予想と言えるだろう。事実、下半期の出足も好調のようで、最大の需要月である3月の売上高は過去最高を更新したもようで、通期業績も早晩上方修正されるものと思われる。

コスト面では、原材料や加工賃のアップによるマイナス要因(29百万円)、円安(平均レート:前期実績82.5円⇒今期予想86.0円)によるマイナス要因(55百万円)を想定しているが、一方で海外生産比率の上昇(前期40.7%⇒今期42.6%)によるプラス要因を約75百万円見込んでおり、売上総利益率は前期比横ばいの47.0%が予想されている。その結果、売上総利益は7,520百万円(同2.4%増)となる見込みだ。

また販管費については、新本社への移転関連費用108百万円増(減価償却費81百万円、諸経費27百万円)を含めて総額で167百万円増の2,640百万円(同6.8%増)を見込んでいる。この結果、営業利益は前期比0.1%増の4,880百万円が予想されているが、既に上半期の販管費の実績が予算を2.1%下回っていることを考慮すれば、通期でも販管費が予算を下回り、営業利益が現在の予想を上回る可能性は高そうだ。

経常利益については、2013年8月期に営業外収益で発生した為替差益(500百万円)を今期は見込んでいないので、前期比では9.1%減の4,923百万円を予想しているが、期末の為替(対ドル)レートが前期末よりも円安の水準にあれば減益幅は予想より小さくなる可能性もある。一方で当期純利益については、2013年8月期に計上した特別損失(減損損失332百万円)がなくなることから、前期比2.9%減の3,030百万円を予想している。また新本社への移転に伴い、旧本社ビルの売却益が既に114百万円発生しているが、これは上記予想に含まれていない。

以上のような状況から、本業の状況を表す営業利益については、下半期の業績が予算どおりに推移した場合でも通期予想を上回る可能性がある。下半期業績が予算を上回った場合には営業利益はさらに上方修正される公算が大きい。ただし経常利益は、期末の為替レートの水準によって左右されてしまうが、これは本業の結果によるものではない。その一方で、当期純利益については上記のように旧本社売却益が既に確定しているので、経常利益がよほど大きく予想を下回らない限りは当期純利益も現在の予想から上方修正される可能性が高いだろう。

なお、設備投資額は859百万円(新本社関連616百万円、物流センター設備更新95百万円、生産設備関連50百万円)、減価償却費は344百万円を計画している。

消費税アップの影響については、同社によれば、第2四半期への影響は軽微とのこと。最大需要月である3月には多少前倒し需要もあったようだが、通期でならしてみれば影響はないとみている。業績への影響は中立と考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)《FA》

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