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ナガイレーベン Research Memo(2):調達、製造、販売までを一貫して行う医療白衣の専業メーカー
*19:11JST ナガイレーベン Research Memo(2):調達、製造、販売までを一貫して行う医療白衣の専業メーカー
■会社概要
(1)沿革
ナガイレーベン<7447>は看護師、医師、患者向け等の医療白衣の専門メーカーである。その歴史は古く、1915年に「永井商店」として創業。その後は全国へと業容を拡大し、現在では国内シェア60%超を誇るトップメーカーとなっている。
(2)事業内容
●アイテム別の売上高比率
同社の製品は、すべて医療白衣及びその関連製品である。アイテム別売上高(2014年8月期第2四半期)比率は、ヘルスケア用57.8%、ドクター用15.7%、手術用9.5%、患者用9.1%、ユーティリティ4.9%、シューズ等1.3%、その他1.7%となった。各アイテムの利益率は大きくは変わらないが、仕入商品であるシューズやその他の利益率は低い。
●地域別の売上高比率
地域別の売上高比率(同)では、東日本50.5%、西日本37.0%、中部日本11.5%、海外1.0%となっており、ほぼ全国をカバーしている。海外はまだ1%未満であり、今後の拡大の可能性を残している。
●商品(機能別)の売上高比率
商品(機能)別の売上高比率(同)では、高機能性商品48.2%、標準機能性商品40.1%、量産品5.9%、DCブランド5.8%となった。例としてナースウェアでおおよその価格帯分類をすると、量産品(5.0千円以下)、標準機能性商品(5.0—7.5千円)、高機能性商品(7.5—10.0千円)、DCブランド(10.0千円以上)となる。高価格なほど利益率は高い。
(3)販売ルートと生産状況
同社の最終ユーザーは看護師、医師などであり、製品の購入者は主に病院などの医療施設や介護施設等である。ただし、直接販売は行っておらず、これらの医療施設等と取引している医療機器卸業者などへの販売、リネンサプライヤーを経由した白衣のリース等が100%となっている。これによって直接の販売経費を抑えているが、一方で大病院などへは常に同社の営業社員がコンタクトを取っており、顧客ニーズをつかんでいるので、エンドユーザーからの声(要望等)は同社に届く仕組みになっている。
医療白衣は大病院などでは院内で自ら洗濯を行っていたが、近年はリースに切り替わってきている。このリース期間は通常、4年となっている。4年毎にリース切り換え需要が発生するため、同社の業績を安定的に支えていると言える。
生産については、2014年8月期第2四半期の実績では製品の98.4%が自社生産(国内生産55.7%、海外生産42.7%)で、仕入商品は1.6%となっている。海外生産では自社工場を持たず、現地のパートナー企業が保有する工場で生産を行っており、投資リスク軽減とコスト削減を両立させている。
(4)特色と強み
同社は医療白衣の専業メーカーであるが、その強みの1つは企画から原材料の調達、製造、販売まで一貫して行う体制が整っていることである。これによってユーザーのニーズを的確に掴むことが可能となっており、同時に最適な素材を確保して安価に製造し、適正マージンを載せて販売することが可能になっている。
また、多くの提携工場を持っていることから、数千種類にも及ぶ製品アイテムを揃えており、幅広いユーザーニーズに対応できる体制が整っていることも同業他社に比べて優位である。販売面においては、全国に1,000社近くの代理店網を有しており、販売力が強固でありながら、同社自身は販売経費を可能な限り押さえている。これも同社の強みと言えるだろう。
その結果、国内シェアは60%超となっており、リーディングカンパニーとしての確固たる地位を維持している。その一方で同社の売上総利益率は46.8%(2014年8月期第2四半期実績)となっており、高い利益率を維持している。高い利益率にもかかわらず高い市場シェアを維持できているということは、多くの顧客が同社製品・サービスに満足していることであり、これこそが同社の最大の強みだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)《FA》
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