ラクオリア創薬 Research Memo(5):事業効果を最大化するため子会社を設立

2014年4月10日 16:33

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記事提供元:フィスコ


*16:37JST ラクオリア創薬 Research Memo(5):事業効果を最大化するため子会社を設立

■会社概要

(4)AskAt社の存在意義と将来性

同社<4579>は2013年1月に連結子会社のAskAt社を設立した。従来、ラクオリア創薬が対象とする疾患の領域には、「消化器疾患」と「疼痛」に、「自己免疫疾患」「炎症」「癌」「中枢神経疾患」及び「認知症」を加えた合計7つがあった。

しかし、限られた人材と研究開発資金を有効に活用するために、ラクオリア創薬本体は「消化器疾患」と「疼痛」の2つの領域に集中することとし、「癌」や「中枢神経疾患」などは本体から切り離して研究開発を進めることとした。そのための事業会社がAskAt社である。

AskAt社は、現在保有する創薬のプログラムについて独自に研究開発を進めるとともに、自己の努力と判断でライセンスアウトして収益を拡大させていくことが期待されている。現時点ではラクオリア創薬の連結子会社であるが、事業パートナーの意向など、状況によっては他社の資本参加なども含めて、ラクオリア創薬から独立した形での活動も視野に入っている。

AskAt社がラクオリア創薬から導入した創薬プログラムにはEP4拮抗薬(疼痛、癌、自己免疫疾患)や5-HT4部分作動薬(中枢神経疾患)などがある。いずれもAskAt社と大学・研究機関との間で共同研究が開始されており、今後の進展が期待されている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》

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