イー・ギャランティ Research Memo(6):市場の拡大余地と商品の優位性から成長ポテンシャル大

2014年4月1日 16:47

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記事提供元:フィスコ


*16:47JST イー・ギャランティ Research Memo(6):市場の拡大余地と商品の優位性から成長ポテンシャル大
■事業概要

(5)市場規模と競合状況

イー・ギャランティ<8771>が事業展開する売上債権の市場規模は国内で約200兆円となっており、ここ数年はデフレ経済下で横ばいの水準が続いている。こうした企業の売上債権がすべて信用リスク保証のサービスを必要とするわけではないが、潜在的な市場はまだまだ大きいと言えよう。

類似商品として、大手金融機関系ファクタリング会社が提供する保証ファクタリングや、損害保険会社が提供する取引信用保険などのサービスがある。ただ、引き受ける保証対象企業の範囲や保証限度額への柔軟な対応、また、売上債権以外の金融債権や請負債権なども保証対象として組み込めるなど、他のサービスと比較して多様なニーズに対応できることが優位点として挙げられる。成長ポテンシャルは類似商品よりも大きいものと思われる。

また、売上債権保証サービスでの競合先として、同社のように専門で手掛ける企業は少なく、上場会社では同社のみとなっている。未上場企業では、ラクーン<3031>子会社のトラスト&グロース(T&G)が専業で展開しているが、保証残高では40億円強にとどまる。売上債権に関する信用リスク保証サービスでは、信用受託のリスク管理ノウハウやポートフォリオの組成ノウハウなどが必要で、当面は市場が拡大するなかで同社が先行者利益を享受できる可能性が高いと弊社ではみている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》

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