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シュッピン Research Memo(9):好調な決算を背景に今期の見通しを上方修正、来期予想値の改定も
*18:49JST シュッピン Research Memo(9):好調な決算を背景に今期の見通しを上方修正、来期予想値の改定も
■財務分析
(3)業績動向
2月5日に発表された2014年3月期の第3四半期(2013年3-12月)累計決算は、売上高が前年同期比25.1%増の11,253百万円、営業利益が同96.1%の518百万円、経常利益が同108.0%増の507百万円、四半期期純利益が同98.3%増の310百万円となり、利益はいずれの段階でも、期初発表の通期見通しを上回った。これを受けてシュッピン<3179>は、2014年3月期の見通しを上方修正した。
第3四半期決算が好調だった要因は、商材全般にわたって販売が好調だったことが挙げられる。主力2部門のうち、カメラ事業は前年同期比25.6%増収、時計事業は同20.7%増収となった。大幅増益の要因は、端的に言えば増収要因だが、内容を詳しく見ると、カメラ事業におけるEC売上高が同40.8%増収となったことが特に効いている。EC販売は限界利益率が高いためだ。また、時計事業の好調も増益要因で営業利益は前年同期比で83百万円の営業増益となって、全社利益押し上げに大きく貢献した。
また、2014年3月期の見通しについては、不安要因は少ない。むしろ、2013年7月に導入した「ワンプライス買取」や、同12月に導入した「スムーズ買取」が一段と消費者に浸透すると期待されるため、さらに予想を上回ってくる可能性もある。
2015年3月期について、まだ会社予想は示されていない。現中期経営計画での予想は2014年3月期に前倒し達成されるため、改定は必至の状況だ。ポイントは従来と同じで、カメラ・時計の主力2事業の伸びがどの程度になるか、特にそのうちEC販売比率がどの程度に高まるか、ということになろう。2015年3月期に効果が期待されるのが、2014年3月に開始予定の「先取交換」だ。これは特にカメラのマニア層にアピールする施策と思われ、同社の中核事業に直接ヒットしてくると期待される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》
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