関連記事
シュッピン Research Memo(4):価格推移の安定した商材に特化、ECの比率は拡大傾向
記事提供元:フィスコ
*18:48JST シュッピン Research Memo(4):価格推移の安定した商材に特化、ECの比率は拡大傾向
■事業の詳細
(1)現在の概況
現在シュッピン<3179>は、カメラ、時計、自転車、筆記具の4つの商材である。インターネットを中心としながら店舗も併用している。中古品の買取と、それら買い取った中古品並びに新品の販売を行っている。インターネットで商品を探して、店舗で購入する消費者もいることから、店舗での売上比率も、ある程度の割合ではある。ただ、過去からの推移を見ると、着実にECの比率が上昇してきている。(12年3月期1Q:43.2%から14年3月期3Q:52.9%)同社の経営努力もEC比率の上昇ということに、集中的に注がれている。
同社の事業モデルを考えるうえでのもう1つの重要な視点は、その商材エリアのあり方だ。EC業界における同社の立ち位置という表現に置き換えることも可能であろう。同社は「価値ある商品」「価値ある中古品」というところにフォーカスすることで他社との差別化をはかっている。この差別化のポイントは「価格下落が起きにくい」という点だ。新品から中古に至る過程で価格は下落するが、一旦中古になってしまえばそのあとは、比較的安定した価格推移が期待できる商材を扱いたいというのが、同社が最もこだわっている点だ。安定的な価格推移が期待できる商材で、且つ現実にビジネスが成り立つ市場規模などを考えたとき、カメラ、時計、自転車、筆記具という現状の4事業分野構成は、説得力のある体制となっていると評価できよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》
スポンサードリンク

