セーラー万年筆:産業用ロボット海外生産体制を再編・強化!

2014年3月11日 22:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

セーラー万年筆<7992>(東1)の事業内容は、文具事業(前14年3月期売上高の約75%)、ロボット機器事業(同約25%)のに部門に大別されるが・・・。

セーラー万年筆<7992>(東1)の事業内容は、文具事業(前14年3月期売上高の約75%)、ロボット機器事業(同約25%)のに部門に大別されるが・・・。[写真拡大]

■水処理装置「アクアセーラー」など、戦略商品の幅を積極的に拡大

 セーラー万年筆<7992>(東1)の事業内容は、文具事業(前14年3月期売上高の約75%)、ロボット機器事業(同約25%)のに部門に大別されるが、近年、ロボット事業がアジア地域での需要増を取り込み売上シェアを伸ばしていることから、産業ロボット事業の伸張力を強化する目的でロボットの海外生産販売体制を再編した。

■内外で拡販を目指しコスト競争力を強化

 同社の産業用ロボットの主要製品は、射出成形用取出ロボットだが、コスト競争力を強化、拡販を推進するために、これまで国内工場で生産してきた、最も需要の多い汎用価格帯の取出ロボット「RZ-Aシリーズ」の生産を明緻精密股〓有限公司(台湾・明緻精密)に移管し1月から出荷を開始している。

 さらに、今回の生産移管に際し、機種を100~700トンまでの5機種、各シングルアームとダブルアーム計10モデルをラインナップし、コスト競争力を強化し拡販を目指す。

 委託先の明緻精密は、明治物産株式会社(セーラー万年筆の主要代理店)とハイモア社(台湾)とが合弁で設立した新会社である。

 出資会社ハイモア社は台湾で1,2位を争う取出ロボットメーカーとして部品技術・機械技術は定評があることから、セーラー万年筆では、同社が得意とする『制御技術』とハイモア社の技術を融合させることで、競争力ある魅力ある製品の創出をめざし、新会社に技術社員を派遣し技術指導を行う。

 なお、今回の生産委託に際し、生産拠点であった写楽精密機械(上海)有限公司は、今後中国国内向けの販売・サービス拠点に特化する。

■水道水を抗酸化へ転換する「アクアセーラー」~代理店 ヤマダ電機グループ、幅広い需要に対応

 同社は営業部門の機能強化と多様化による事業領域拡大を図り一環として、積極的に戦略商品の幅を広げているが、このほど環境対応事業室で水処理装置「アクアセーラー」の販売を開始し、全国の有力販売代理店を募っていたが2月下旬にヤマダ電機グループ企業でヤマダ電機が全額出資する住宅建設を手がける(株)ワイ・ジャスト(群馬県:長谷川洋久社長)と同代理店契約を結んだ。

 対象商品である「アクアセーラー」は、同社が水処理の専門メーカー・日本治水(株)(宮崎県:宮脇淳一社長)と共同して開発した水処理装置で、天然石を加工したセラミック粒に水道水を通すことで『水を抗酸化する』機能がある。

 施設の水道元栓に取り付けることで、抗酸化した水が施設全体の水道管の『錆やスケール(炭酸カルシューム等)』の付着を防ぎ、トイレの悪臭、汚れを予防し、キッチンのシンク汚れが大幅に減少する。

 日常生活に欠かせない水処理商品だけに、導入需要は幅広く、導入事例が次第に拡大している。

 これまでの導入事例には、JR東海、トヨタ、道路公団海ほたるなど、庁舎や学校をはじめ、一般住宅(約12,000戸)、オフィスビル、工場、病院、ホテル、遊園地などで採用されている他、新幹線の一部車両での導入が始まっている。

 代理店に決まったワイ・ジャスト社は、新築住宅・中古住宅リフォーム向けなどで、太陽光発電・LEDなどを戦略商品と位置づけて販路拡大した実績を持つだけに、セーラー万年筆は、導入需要拡大期に相応しい代理店が決まったことを歓迎している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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