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新興市場見通し:3月IPOラッシュ好スタート、主力株へも資金流入か
*14:25JST 新興市場見通し:3月IPOラッシュ好スタート、主力株へも資金流入か
先週の新興市場は、ウクライナ情勢など外部環境に対する過度な警戒感が後退する中で、見直し買い優勢の展開となった。週初こそ2月の急落による需給悪化の影響も燻る中で、主力のネット関連株に換金売りが膨らんだものの、日経平均が1万5000円の大台を回復したことで個人投資家のマインドが改善。また、IPOの再開なども追い風となり、中小型株への関心が一段と高まる格好にも。ただし、積極的な押し目買いの動きは限定的で、好材料の出た銘柄の散発的な物色が中心となった。なお、週間の上昇率は、日経平均が2.9%であったのに対して、マザーズ指数は1.8%、日経ジャスダック平均は1.4%だった。
個別では、マイクロニクス<6871>とクルーズ<2138>への資金流入が継続し、売買代金も膨らんだ。また、菊池製作所<3444>が「マッスルスーツ」への関心を背景に上値追いとなり、ハーモニック<6324>やセック<3741>などロボット関連の物色も継続した。その他、APLIX<3727>は、iPhoneと連携するウェアラブル機器やスマホアクセサリーの商品化を短期間で簡単に実現できるモジュールを開発したと発表したほか、N・フィールド<6077>は、いちよしが投資判断を「A」、フェアバリューを26000円でカバレッジを開始したことが材料視され急伸となった。一方、コロプラ<3668>やアドウェイズ<2489>、ミクシィ<2121>など、主力のネット関連は上値の重い展開が続いた。なお、6日にジャスダック市場へ上場したサイバーリンクス<3683>の初値は公開価格の2.7倍と好スタートとなったものの、初値形成後は換金売りが膨らみ急落へ。
今週の新興市場は、外部環境の落ち着きが支援材料となり、戻りを試す展開となりそうだ。先週末に発表された米2月雇用統計において非農業部門の雇用者数が市場予想を上回ったことを受けて、米国の景気減速に対する懸念が後退し買い安心感につながるとみられる。10-11日に開催される日銀金融政策決定会合の結果に左右される可能性はあるものの、先行き不透明要因が徐々に減少する中で押し目買い姿勢が強まろう。また、3月のIPOラッシュが好スタートを切ったことで、今月末にかけて予定されているサイバーダイン<7779>など注目案件への期待感が高まることも支援材料となるだろう。
個別では、マザーズ市場の主力株を中心に見直しの動きが期待される。コロプラやサイバーエージなど、2月の新興市場の急落直前まで賑わっていたマザーズ市場の主力株については、需給悪化によって戻り待ち売り圧力は依然強いとみられる。ただし、両社とも業績面での買い安心感は高く、地合いの好転を背景に売られ過ぎ修正の動きが見込まれる。ちなみに、マザーズ指数は先週末に2月の急落後、初めて25日線を突破しており、マザーズ指数のリバウンド基調が強まることが主力株への資金流入につながる可能性もあろう。
その他、今週は12日に日本BS放送<9414>が東証2部へ、エンバイオHD<6092>がマザーズへ、13日にダイキョーニシカワ<4246>が東証1部へ上場する。とりわけ、エンバイオHDは土壌汚染対策事業など特徴的なビジネスを展開するため人気が高まるとみられ、類似企業などに物色が波及することも想定される。《TN》
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