木徳神糧 Research Memo(5):今期は各部門とも黒字予想、全体の利益も回復の見通し

2014年3月7日 18:57

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記事提供元:フィスコ


*18:58JST 木徳神糧 Research Memo(5):今期は各部門とも黒字予想、全体の利益も回復の見通し

■決算動向

(2)2014年12月期決算見通し

2014年12月期の業績は、売上高が前期比5.7%減の109,000百万円、営業利益が650百万円(前期赤字)、経常利益が600百万円(同)、当期純利益が340百万円(同)を見込む。セグメント別売上高は、米穀事業が87,500百万円(前期比6.6%減)、食品事業が9,100百万円(同1.9%増)、鶏卵事業が5,100百万円(同1.6%減)、飼料事業が7,300百万円(同5.8%減)を予想している。主力の米穀事業をはじめとして各部門とも黒字転換を予想しており、全体の営業利益、経常利益、当期純利益も回復を見込んでいる。

主力の米穀事業については、前年度の赤字要因は既に対策が取られており今年度まで影響するものではない。平成25年産米の価格が低水準で推移していることから売上高は前期比で減少を見込んでいるが、仕入価格が低位で推移すると予想されることからマージンは確保できそうであり、部門としては黒字転換する見込みである。また海外産ジャポニカ米を積極的に販売していくことなどから取扱い数量は前期比で微増を予想している。

前期に大幅下方修正をしたこともあり、会社側の今期予想はかなり慎重であり全体としてかなり固めの予想と思われる。図からも明らかなように、2013年産米(25年産米)の取引価格は前期比でかなり低位から始まっており、木徳神糧<2700>の仕入価格もかなり低いと予想される。その一方で、販売価格も低下しているであろうが、完全に仕入価格にスライドして下がっていることはないだろう。言い換えれば、ある程度のマージンは確保できるはずである。

また今期の販売数量を会社側は図のように39万トン(前期38.3万トン)とほぼ横ばいを予想しているが、確かに一般的な量販店等での米穀販売は伸び悩む可能性がある。しかし同社は、大手量販店以外にも大手外食やコンビニチェーンなどの優良顧客を多く抱えている。特にセブン・イレブン向けでは、セブン・イレブンが年間に調達する米穀のうち約半数以上(玄米含む)を供給する最大手の米穀供給業者であり、セブン・イレブンの動向が同社の米穀販売にも大きく影響する。

セブン・イレブンは現在、四国での店舗展開を加速させているが、同地区の惣菜用米穀を供給する同社にとっては追い風だ。また一部のセブン・イレブン店舗で米穀の無洗米販売を開始し、売れ行きは好調である。このように、セブン・イレブンの動向次第では米穀の販売数量が予想を上回って増加する可能性はある。

今期は米穀事業のマージンは確保できる見込みであることから、販売数量が伸びれば全体の利益も増加する可能性は高い。今後の売上(数量)の動向には注目する必要がありそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)《FA》

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