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ソフトブレーン Research Memo(1):主力2事業の成長で今期は増収増益へ
*17:17JST ソフトブレーン Research Memo(1):主力2事業の成長で今期は増収増益へ
ソフトブレーン<4779>は企業の営業課題を解決、支援するためのSFA/CRM(営業支援/顧客管理)ソフトの大手。SFAの分野では国内で2~3割の市場シェアを握る。子会社で展開しているフィールドマーケティング事業が第2の収益柱に成長している。
1月30日付で発表された2013年12月期の連結業績は、売上高が前期比4.2%増、営業利益が同18.8%減だった。主力の「eセールスマネージャー関連事業」「フィールドマーケティング事業」の売上高は堅調に推移したものの、開発費や人件費の増加、「その他事業」の低迷が減益要因となった。
2014年12月期は売上高が前期比8.7%増、営業利益が同7.6%増と増収増益に転じる見通し。主力の「eセールスマネージャー」は新機能の追加や販売チャネルの拡大によって2ケタ成長が見込まれるほか、「システム開発事業」も黒字化が予測される。また、「フィールドマーケティング事業」もアウトソーシング化の流れの中で、拡大基調が続く見通しだ。
スマートフォンやタブレット端末などスマートデバイスの登場によって、営業部門の生産性向上を後押しする営業支援ソフトの成長ポテンシャルが高まってきている。スマートデバイスを利用することで、今まで以上に効果が表れやすくなってきたことが背景だ。同社も今後、「使い勝手No1のSFA」を目指して「eセールスマネージャー」の更なる機能向上を進め、売上高の拡大を図っていく。2月末には、「eセールスマネージャー」のリニューアル第1弾として、操作性を大幅に改善したデザインの刷新を実施。年度内にはタイムライン機能の追加や表計算ソフトとの連携も予定している。
課題であった販売チャネルについても2013年10月に中堅・中小企業向けに強い販売力を持つ大塚商会<4768>と協業を開始したほか、2014年2月には携帯電話販売事業者のアイ・ティー・エックス(ITX)とも業務提携を結ぶなど拡充が進んでいる。営業支援ソフトの企業への普及率はまだ数パーセントと低いこともあり、今後の同社の成長飛躍が期待される。
★Check Point
・2013年通期は主力事業の堅調推移で増収を確保
・スマートデバイスの普及が今後の追い風要因に
・eセールスマネージャーの操作性改善など機能向上で売上増目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《NT》
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