ネットプライスドットコム Research Memo(8):Eコマース事業ではリテール・ライセンス部門が好調

2014年2月3日 15:07

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記事提供元:フィスコ


*15:07JST ネットプライスドットコム Research Memo(8):Eコマース事業ではリテール・ライセンス部門が好調
■業績動向

(2)セグメント別の業績動向

○Eコマース事業

Eコマース事業の第1四半期の業績は、売上高が前年同期比3.3%減の2,652百万円、営業損益が120百万円の赤字(前年同期は129百万円の黒字)となり、3四半期連続で営業損失となった。各事業の概況は以下の通り。

○バリューサイクル部門

バリューサイクル部門の業績は、売上高が前年同期比4.6%減の1,038百万円、営業損益が128百万円の赤字(前年同期は61百万円の黒字)となった。ネットプライスドットコム<3328>はバリューサイクル部門を今後の成長エンジンとして位置付けているが、当四半期は買取件数の拡大に注力したことで、販売部門における人的リソースも買取部門に配分し、結果的に収益の悪化要因となった。ただ、今回のようなケースは過去においても発生している。同社では四半期ベースではなく、半期ベースで買取りと販売のバランスをコントロールし収益拡大を進めていく戦略をとっているためだ。

このため、今回の収益悪化は一時的な現象であるとみている。実際、買取件数に目を向ければ、当四半期は前年同期比で48.2%増となり、四半期ベースでは過去最高を更新した。商品在庫も前期末比64.4%増となったが、これらの在庫は戦略的な在庫積み増しであり、2014年1月以降の販売増へとつなげていく考えだ。

○リテール・ライセンス部門

リテール・ライセンス部門の業績は、売上高が前年同期比11.5%減の1,219百万円、営業利益が同32.6%減の12百万円となった。ネットショッピング事業は大手企業との競争激化やガラケー市場縮小の影響もあり、前年同期比で減収、営業利益も若干の赤字が継続したが、タレント関連商品事業を手掛けるモノセンスの業績が急速に拡大した点は注目されよう。

モノセンスの事業規模はまだ小さいものの、売上高では前年同期比2倍増、営業利益も大幅増益を達成した。人気アーティストグループのECサイトでの販売が好調に推移したことに加えて、2013年12月からはさらに他の人気アーティストグループとも提携し、関連グッズの販売開始に伴う販売手数料収入が収益に貢献した。

○クロスボーダー部門

クロスボーダー部門の業績は、売上高が前年同期比44.0%増の393百万円、営業損益が5百万円の赤字(前年同期は49百万円の黒字)となった。同事業における流通総額は、前年同期比56.8%増の2,820百万円と大幅に成長した。

子会社別でみると、グローバルショッピングサイト「sekaimon」を運営するショップエアラインは円安が逆風となり、収益の悪化傾向が続いた。ただ、前四半期比でみると、季節要因もあるが、売上高、営業利益ともに改善方向に向かっている。

一方、転送コムに関しては、為替の円安や日本文化・ファッションに対する海外での人気の高まりを追い風に取扱流通額が急増しており、売上高も前年同期比で2倍以上に拡大した。ただ、利益面ではインセンティブなど一時的な費用を15百万円程度計上したため、営業利益が若干の増加にとどまった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NO》

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