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新興市場見通し:ソフトバンク急落が波及、ネット関連企業の決算発表には注目
*16:37JST 新興市場見通し:ソフトバンク急落が波及、ネット関連企業の決算発表には注目
先週の新興市場は、新興国リスクの高まりを背景としたリスクオフムードの中で、換金売り優勢の展開となった。外部環境の先行き不透明感が強まる中で日経平均は急落となり、個人投資家のマインドも悪化。また、前週末からの大幅下落によって需給環境も大きく悪化し、直近で上昇の目立っていたネット関連株などを中心に換金売り圧力が強まった。新万能細胞「STAP細胞」の発見を受けてバイオ関連の一角が思惑的に物色される場面もあったが、短期資金による消去法的な物色が中心で賑わいは続かず。なお、週間の騰落率は、日経平均が-3.1%であったのに対して、マザーズ指数は-6.4%、日経ジャスダック平均は-2.5%だった。
個別では、コロプラ<3668>やサイバーエージ<4751>、ミクシィ<2121>など、主力のネット関連株が換金売りに押された。コロプラは第1四半期の好決算と通期計画の上方修正を発表したほか、サイバーエージも順調な第1四半期決算を発表したものの、地合いの悪化を背景に評価の動きは限定的に。また、ニューフレア<6256>は第3四半期の減益決算が嫌気されたほか、UBSが投資判断を「ニュートラル」へと引き下げたこともネガティブ材料視され急落となった。一方、理化学研究所などが新万能細胞のSTAP細胞の作製に成功したことを受けて、J・TEC<7774>やセルシード<7776>など、再生医療関連が賑わった。その他、日本通信<9424>は、総務省が料金が割安なスマホの普及を後押しすると報じられたことが材料視され連日で上値追いとなった。
今週の新興市場は、外部環境の先行き不透明感が燻る中で、引き続き、神経質な展開となりそうだ。新興国リスクを背景とした世界的な株安や円高進行など、外部環境に落ち着きが見られない中では中長期資金の流入は見込みづらい。また、個人投資家の取引比率が高いソフトバンク<9984>の急落を受けて、新興市場の中小型株にも換金売りが波及することが想定されるほか、信用取引の追い証の発生も懸念されるところ。なお、マザーズ指数は先週末に25日線を割り込みテクニカル面では短期的な調整色が強まる可能性があるものの、昨年後半からサポートラインとして意識されている13週線(先週末時点で930ポイント)水準では押し目買いの動きも期待される。
個別では、決算発表の本格化に伴い、決算内容を手掛かりとした物色が中心となりそうだ。今週は3日のガンホー<3765>や7日のミクシィをはじめ、ゲーム関連やネット広告関連など幅広くネット関連企業の決算発表が予定されている。また、7日のマイクロニクス<6871>など、直近で新興市場の売買代金上位となる銘柄も相次ぎ決算を発表する予定で、好決算銘柄をピンポイントで物色する流れが強まろう。また、地合いが好転し換金売りが一巡する局面では、前週に好決算を発表したコロプラやサイバーエージなどの見直しも期待される。
その他、今週は3日にクルーズ<2138>やセリア<2782>、4日にUNITED<2497>やフィールズ<2767>、ザイン<6769>、日本通信、5日に夢真HD<2362>やエムティーアイ<9438>、6日にマクドナルド<2702>やセプテーニHD<4293>、7日にファンコミ<2461>やラック<3857>、PD<4587>、イリソ電子<6908>などの決算発表が予定されている。《TN》
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