ウォーターD CORPORATE RESEARCH(4):2014年度は増収増益基調が継続も、競争環境は激化の見通し

2014年1月31日 19:07

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記事提供元:フィスコ


*19:08JST ウォーターD CORPORATE RESEARCH(4):2014年度は増収増益基調が継続も、競争環境は激化の見通し

■業績動向

◆2014年度見通し:増収増益基調は継続も、増収ピッチは過去最低にとどまろう

ウォーターダイレクト<2588>の2014年度については、売上で2013年度予想比15億円(17%)増の105億円、営業利益は同2.2億円(42%)増の7.5億円を予想。売上は、創業9年目にして100億円台に到達する見通し。ただし、事業規模の拡大に加え、競争環境激化の影響もあり、伸び率ベースでは創業来最も低い伸び率に留まることとなろう。ちなみに顧客数前提は、期中平均で同16%増の26.1万件、期末は同13%増の27.7万件と置いた。

◆顧客数の増加に加え、酷暑が激し過ぎた2013年度の反動で一件当たりの水消費量も増加へ

売上面では、引き続き顧客数の増加がテコとなる。また、酷暑が激し過ぎてむしろ需要が伸び悩んだ2013年度の反動もあり、一件当たりの水消費量も増加すると想定。顧客1件当たりの売上単価は5%程度の上昇を見込んだ。一方、新規発足の合弁販売子会社の寄与やOEMの売上構成増加は平均単価の引下げ要因として影響しようが、上記要因で吸収。売上は顧客数の伸びを若干ながらも上回る拡大を3期ぶりに回復する見通し。なお、ここでは1月発足予定の合弁販売会社の売上寄与は5億円程度、損益寄与はほとんどないものとの前提を置いている。

◆損益面では、売上総利益率の悪化、販売管理費増を売上増で吸収して増益へ。販売管理費では宅配コストの上昇を若干想定する

損益的には、売上総利益率で0.4ptの悪化を想定した。2013年度にあった能力増強工事の終了は利益率改善要因となるものの、2014年度はPET容器内製化工事が始まるため、併せて考えれば大きな改善寄与はないと予想。むしろ、償却負担の増加などが重石になると考えた。ただし、売上総利益ベースでは売上総利益率の悪化を売上規模の拡大で吸収。売上総利益段階で11億円の増益になる見通しである。注目の販売管理費では、販売子会社のコストが増加する他、クリティア25*の直販も競争激化に併せて再注力が図られると判断。宅配コストも人手不足などから若干の上昇は避けられないと想定し、前年比8.8億円の増加を見込んでいる。これらを併せた営業利益では前年比2.2億円の増加を、税金負担を差し引いた当期利益では1.1億円の増益になると予想する。一株当たりの利益は49.5円、期中平均基準のROEは16.4%となろう。

◆従来見通しとの比較では、営業利益を減額修正

従来見通しとの比較では、売上想定は据え置きとしたものの、営業利益では2.5億円を減額修正。これは2013年度からの競争環境激化を織り込んだものとなるが、売上面に限っては合弁販売子会社の寄与でその影響を相殺することになるとの見方を採った。ちなみに、期末顧客件数前提も、従来は28.0万件としていたが、今回は27.7万件に若干引き下げている。


(執筆:株式会社エヌ・ジー・アイ・コンサルティング リサーチアナリスト 長井 亨)《FA》

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