ウォーターD CORPORATE RESEARCH(5):2015年度は先行投資の一巡などで比較的増益幅は大きくなる公算

2014年1月31日 19:09

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記事提供元:フィスコ


*19:09JST ウォーターD CORPORATE RESEARCH(5):2015年度は先行投資の一巡などで比較的増益幅は大きくなる公算

■業績動向

◆2015年度見通し:増収増益基調は続こうが、先行投資一巡などから比較的増益幅は大きなものとなる公算

2015年度については、売上で2014年度予想比18億円(17%)増の123億円、営業利益は同4.5億円(60%)増の12億円を予想している。顧客数前提は、期中平均で同14%増の29.7万件、期末は同14%増の31.7万件。概して、これまでの先行投資一巡や販売子会社の寄与もあり、比較的大きな増益になる公算は大きいと考える。

売上の増加は、顧客件数の増加、顧客一件当たりの売上単価上昇がその牽引役となる見通し。なお、一件当たりの売上単価上昇は、一件当たり水消費量の漸増トレンドが継続する、との見方に基づくもの。2013年度は天候要因によってこの傾向は一旦途切れたものの、異常気象がないことを前提に、中期的なトレンドへの回帰があると考えた。これに伴い、2年連続で売上は顧客数の伸びを上回る拡大になろう。なお、ここでは合弁販売会社の売上寄与は10億円程度との前提を置いている。

◆PET容器内製化投資が発現。増産効果が増益の牽引役に

損益的には、売上総利益率で2.0%ptの改善を想定。2014年度に実施するPET容器内製化投資がフル寄与し、大幅な原価率改善が図られる見通し。売上総利益ベースでは売上総利益率の改善に売上規模の拡大が加わり、売上総利益段階で16億円の増益を予想。販売管理費では、販促費の拡大継続に加え、販売子会社のコストが引き続き増加することなどから、11.5億円の増加を見込んだ。これらを併せた営業利益では4.5億円の増加を、税金負担を差し引いた当期利益では1.9億円の増益になると予想する。一株当たりの利益は75.7円、期中平均基準のROEは22.7%となろう。

◆主たるリスクは販売競争激化の行方と宅配コストの急上昇

主たるリスク要因としては、販売競争激化による値崩れの発生、あるいは顧客獲得ピッチの失速、また、宅配コストの予想以上の上昇、を挙げる。特に、宅配コストの上昇は、ワンウェイ方式を採るウォーターダイレクト<2588>にとって、かなり大きなインパクトを与えかねない。現想定では8%程度の宅配コスト上昇を予想に織り込んでいるが、これで十分かどうかには議論の余地があると考えている。換言すれば、販売競争激化と同様に、この宅配コストが喫緊の経営課題として急浮上してくるリスクは決して看過できないと考えている。


(執筆:株式会社エヌ・ジー・アイ・コンサルティング リサーチアナリスト 長井 亨)《FA》

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