世界英語力ランキング 日本26位、韓国24位 “カネじゃない”上達の鍵とは?

2014年1月31日 11:00

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記事提供元:NewSphere

 1月29日、EFジャパン(Education First Japan)は、同社の第3版(2012年受験分)EF英語能力指数(EPI)を発表した。グローバル化に伴い、日本を含むアジア諸国では英語教育に力を入れている。英語上達の鍵を、あるアジアの国の成功を例に、海外紙が報じている。

【過去6年で日本人の英語力は伸びていない】

 EPIは、EFが行うテストに基づいて算出され、今回は、2012年にEFの英語試験を受験した75万人の成人のテストデータから、国別順位を作成した。日本は26位で、韓国は24位、中国は34位だった。

 ジャパン・トゥデイは、日本のEPIは0.96ポイント下降し、成人の英語力は、過去6年で伸びていないと報じ、経済的に豊かで先進国であるにも関わらず、英語教育に四苦八苦していると述べている。

 また、「日本の英語クラスは講義の形をとる場合がほとんど。実際のコミュニケーション・スキルに重点が置かれておらず、英語で言いたいことが表現できないという深刻な結果を生んでいる」というEF日本の取締役のコメントを紹介している。

 日本の順位に、ジャパン・トゥデイの読者は、

・そんなにできてた?多分ライティング中心だったんだろう

・英語力が落ちてるのは分かる。若者が内向きだから

・費用対効果からすれば、日本は最下位辺りってとこだろう

など、率直なコメントを寄せている。

【中韓でも英語への関心は高い】

 EFによれば、中国のEPIスコアはこの6年で上昇した。今や中産階級にとって、自己啓発と社会的地位向上には英語は必要不可欠で、2011年には約34万人が海外留学をしたという。ちなみに日本の同時期の海外留学者数は2万人弱で、その差は歴然だ。

 一方、韓国は、「国民的執着」と言われるほど、英語学習熱が高く、小学校から大学の間に2万時間を英語学習に費やし、2011年には約7万3,000人が海外留学をした。しかし今回のEPIスコアは0.73%ダウンしており、英語学習に膨大な時間、金、エネルギーを費やしても、結果はついてこなかったようだ。

【フィリピンに学べ】

 ジャパン・タイムズのコラムニスト、エイミー・チャベス氏は、ハフィントン・ポスト(米国版)への寄稿で、フィリピンの英語教育から学ぶべきことを論じている。

 同国では海外経験のない人でも、多くが英語を流暢に話すという。同国は1898年から1946年まで米国の占領下にあり、英語は『支配者に押し付けられた言語』であった。しかし英語の重要性を認識していたフィリピンは、独立後も英語を公用語にする道を選んだのだという。

 TOEFLテストでのフィリピンの順位は163ヶ国中35位。ちなみに韓国80位、中国105位、日本は135位である。

 学校ではもちろん英語を学ぶが、英語習得において必要な環境が、学校の外に出来上がっているという。町中には英語の貼り紙が見られ、会社の看板、道路標識、広告も英語だ。皆、英語の授業では習わない表現を、教室の外で、毎日の生活から学ぶ。ニュースも、フィリピン人のキャスターによって英語で伝えられる。

 同氏は、英語は、学校で学ぶだけではだめだと指摘する。日本のような国で英語力を向上させるには、英語は仕事のため、コミュニケーションのための言語だと思わなければならない。求められるのは「いかに上手に英語を教えるかではなく、いかに上手に英語を学ぶかだ」と記事を締めくくっている。

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