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週刊ダイヤモンド今週号より~NTTドコモの停滞はなぜ起きた? 7年でシェア10pt低下の苦悩
*08:02JST 週刊ダイヤモンド今週号より~NTTドコモの停滞はなぜ起きた? 7年でシェア10pt低下の苦悩
安心のネットワークに、最先端の端末、そしてインターネットの「iモード」——かつて通信業界を席巻したNTTドコモ<9437>の歯車が狂い始めています。「ドコモの今の停滞は、iモードの成功に依存し、新たな革新を引き起こせなかったことが根本にある。自分たちが主導権を取れるビジネスにこだわり過ぎた(ドコモ現役幹部)」など、内部からも自社の停滞を憂慮する声が上がっています。
今週号の週刊ダイヤモンドでは、一時は時価総額世界3位まで上り詰めたものの、いつしか輝きを失い、成長に急ブレーキがかかっているドコモで「何が起きているのか」について多角的な分析を試みています。
<iPhone純増トップのカラクリ>
2013年9月、ドコモは「iPhone(アイフォーン)」発売へと大きくかじを切りました。新聞紙上では、13年12月の契約者数が「iPhone効果で2年ぶり、純増トップ」と、ドコモの好調ぶりを伝える文字が躍ったことも記憶に新しいと思います。
ただ、特集によると、これにはカラクリが。新規契約数から解約数を除いた「純増数」28万件のうち、およそ15万件が“水増し”の可能性があるようです。この件数は、ドコモの通信網を借りて格安の通信サービスを行うイオン<8267>やNTTコミュニケーションズ(OCN)などMVNO(仮想移動体通信事業者)の純増数であると、記事は指摘しています。
<稼ぐ力が衰弱化>
稼ぐ力が弱まったこともドコモの衰退につながりました。電話番号をそのままにキャリアを乗り換える制度(MNP)を利用して、他のキャリアに移った客は、06年の制度開始以来、これまでに累計で約580万人に到達。契約者シェアで見ても、ソフトバンク<9984>参入後、ドコモは40%台まで、7年間で10ポイント低下しました。
さらに深刻なのは、スマホ販売の仕組みに「時限爆弾」を抱えてしまったこと。特集では、この時限爆弾は「やめられない月々サポートで起動した」と、利益を出せない販売の仕組みを詳細に解説しています。
<競合の猛烈な追い上げ、離れる既存取引先>
さらにドコモを追い詰めているのがソフトバンクの追撃です。ドコモとソフトバンクの業績推移を見ると、ドコモが2004年度から横ばい推移を続けているのに対し、ソフトバンクは右肩上がり。ソフトバンクのアキレス腱とされた“つながりやすさ”でも、現在はドコモが劣勢に立たされています。
さらに付け加えると、iPhone導入を決めたことで、韓国サムスン電子との関係にもすきま風が吹くようになったとか。
ソニー<6758>がウォークマンの呪縛に捉われたように、ドコモを覆うiモードの呪縛は鉄壁のビジネスモデルまで崩壊させていると記事は指摘しています。《NT》
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