関連記事
新興市場見通し:強弱感が対立、新興国リスクと中小型株への資金流入
*17:28JST 新興市場見通し:強弱感が対立、新興国リスクと中小型株への資金流入
先週の新興市場は、個人投資家を中心とした中小型株への物色意欲の強さを追い風に、上値を試す展開となった。とりわけ、決算発表に対する期待感を背景にコロプラ<3668>やサイバーエージ<4751>など、主力のネット関連が強い動きとなりマザーズ指数の上昇の牽引役に。週末にかけては新興国リスクの高まりによる海外株安や円高進行を受けてリスクオフムードが強まったものの、内需系の位置付けとなるネット関連には一段と物色が向かう格好にも。なお、週間の騰落率は、日経平均が-2.2%であったのに対して、マザーズ指数は+3.5%、日経ジャスダック平均は+0.3%だった。
個別では、コロプラが週間で約32%の大幅高となり、22日と23日は連日で売買代金が全市場でトップとなった。サイバーエージについては、子会社のサイゲームスがスマホやタブレット向けスーパーライトRPG「ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト」の提供を開始したと発表し、週末に一時ストップ高となるなど急伸。また、ホットリンク<3680>は1:5の株式分割を実施すると発表したほか、エプコ<2311>はパナソニック<6752>と共同で新会社「パナソニック・エプコエナジーサービス」を設立すると発表しそれぞれ強い動きとなった。一方、エナリス<6079>や省電舎<1711>、グリムス<3150>などの省エネ支援関連は、東京都知事選の告示で出尽くし感が意識され利益確定売り優勢に。その他、タカラバイオ<4974>やナノキャリア<4571>、リプロセル<4978>など、バイオ関連も上値の重い展開が続いた。
今週の新興市場は、新興国リスクの高まりを背景としたリスクオフムードが重しとなる一方、中小型株への資金流入が継続する中で強弱感の対立する展開となりそうだ。先週末にかけての新興国通貨の暴落や海外株安など、外部環境の悪化が中小型株の物色にも少なからず影を落とすだろう。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)や主力企業の決算発表が本格化することから、大型株に関心が向かいやすい地合いともなる。ただし、急速な円高進行下で物色は内需関連に向かいやすいとみられ、ネット関連などが資金の受け皿となることも想定しておきたい。
個別では、主力のネット関連など、好決算の期待される銘柄の物色が中心となりそうだ。とりわけ、29日のコロプラ、30日のサイバーエージが注目されよう。コロプラは「クイズRPG魔法使いと黒猫のウィズ」の大ヒットを背景とした業績拡大が見込まれるほか、サイバーエージは主力のアメーバ事業の損益改善が期待される。ただし、両社ともに先週は好決算期待を先取りする形で大幅上昇となっており、決算内容次第では出尽くし感が意識される可能性がある点には注意したい。
その他、今週は28日に沖縄セルラー<9436>、30日にポラテクノ<4239>やインフォコム<4348>、タカラバイオ、ニューフレア<6256>、31日にアドウェイズ<2489>やネットイヤー<3622>、ジーテクト<5970>、エイチワン<5989>などの決算発表が予定されている。なお、先週末には総務省が仮想移動体通信事業者(MVNO)の回線賃貸料を2013年度から半額に引き下げ、割安なスマホの普及を後押しすると報じられており、日本通信<9424>やフリービット<3843>などに関心が高まりそうだ。《TN》
スポンサードリンク

