国内株式市場見通し:決算が本格化、新興国の信用リスクを払拭できるか

2014年1月25日 17:27

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記事提供元:フィスコ


*17:27JST 国内株式市場見通し:決算が本格化、新興国の信用リスクを払拭できるか

■日経平均は約1ヶ月ぶりの安値水準

先週の日経平均は下落。週末には約1ヶ月ぶりの安値水準をつけている。23日に発表された1月の中国HSBC製造業PMI速報値が景気判断の分かれ目となる50を下回り、新興国の景気減速に対する懸念が広がった。これにより23日の日経平均は15950円辺りの水準から一気に15690円に下落。この段階である程度は織り込まれていたかに見えたが、同日の欧米市場の大幅下落によって、週末24日の日経平均は一段安となり、14日に付けた直近安値を割り込んでいる。為替市場では新興国通貨が下落。アルゼンチンペソが一時20%以上下落したほか、トルコリラがドルに対して過去最安値を更新。この流れから、ブラジルレアル、南アフリカランド、ロシアルーブルも連れ安となったことが投資家のリスク回避姿勢を強める要因となった。

■NYダウ300ドル安、シカゴ先物は15000円を割り込む

24日の欧米市場では新興国通貨の下落に伴うリスク回避の流れが強まり、NYダウは300ドル超の大幅な下落となった。シカゴ日経225先物清算値は14945円、大証ナイトセッションで一時14950円と節目の15000円を割り込んでおり、週明けの東京市場は波乱のスタートとなろう。

■主要企業の決算発表が本格化

今週から国内でも主要企業の決算発表が本格化する。先週発表された日本電産<6594>、航空電<6807>などの好決算内容によって、企業業績に対する期待が高まっていると考えられる。円安効果もあり14年3月期の会社側業績予想は上方修正される公算が大きく、日本株の追い風になるとみられる。外部環境の不透明要因から指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>などに日経平均は振らされやすいだろうが、徐々に決算発表を踏まえた業績相場に向かうことによって、外部の信用リスクに対する影響が和らぐ可能性はありそうだ。もっとも、好決算がセクターへの波及は限られると考えられ、個別対応での循環的な物色にとどまりそうだ。

■好業績や政策関連など

また、足元ではジャスダック平均が昨年来高値を更新し、マザーズ指数が8ヶ月ぶりに1000ptを回復するなど、個人主体による中小型株物色が活発である。例年1月はIPOの空白期間であるため、個人主体の資金は既中小型株にシフトしやすい需給状況となるようだ。ただ、アノマリーとしてはそろそろ資金シフトが起こるタイミングであり、利益確定による急ピッチの調整には注視する必要がある。そのほか、外部環境の不透明感から物色の流れは内需系にシフトしやすい。好決算が期待されるSNS関連などへの物色のほか、通常国会が始まったことから、政策に関連するテーマ物色などにも向かいやすいだろう。

■FOMCでのQE縮小規模に注目

更に、今週は国内外で重要な経済指標の発表が予定されている。国内では27日に12月の貿易収支、31日に12月の消費者物価指数、12月の鉱工業生産指数などが発表予定。海外では29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融政策を発表し、イエレン氏が連邦準備制度理事会(FRB)議長に就任する。前回12月のFOMCでFRBは量的金融緩和策からの縮小を決めた。FOMCの度に100億ドルずつ減らしていくとの見方が市場のコンセンサスになりつつある。今回も100億ドルの縮小を決めるとの見方であるが、これに変化が見られるようだと市場へのメッセージと捉えられ、市場の変動要因になりそうである。そのほか、28日にオバマ大統領が一般教書演説をするほか、30日には10−12月期の実質GDP(速報)が発表される。《TN》

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