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鴻池運輸 Research Memo(9):食品関連分野ではネットワークの再構築と輸配送事業の拡大へ
*17:40JST 鴻池運輸 Research Memo(9):食品関連分野ではネットワークの再構築と輸配送事業の拡大へ
■中長期成長戦略の概況と展望
(2)分野別取り組み
○鉄鋼関連
具体的な施策としては、「全国営業基盤の整備」「鋼材輸送の国内ネットワーク化」「国内事業モデルの海外展開」「次世代中核事業の創出」を実行していく方針だ。
・全国営業基盤の整備
新規開拓強化及び既存顧客の展開に合わせて、現在の主要拠点である鹿島、千葉、大阪、和歌山に加えて新規に北海道・東北地区、中部地区、中国九州地区をカバーする拠点を設ける計画。加えて海外でも、主にベトナムでの鉄鋼関連事業の需要を取り込むためにベトナムでの拠点展開を検討中。
・鋼材輸送の国内ネットワーク化
現在の鹿島事業所(輸送エリア:関東、東北、北陸)及び和歌山事業所(同:関西、四国)、大阪事業所(同:関西、中部、九州)に加えて、名古屋事業所(同:関東)、九州事業所(同:九州、中国、関西)を2014年中に開設する計画だ。
○食品関連
食品関連分野では、以下の施策を実行していく方針だ。
・物流ネットワークの再構築
新設物流センターとして、関東(5,000坪、2015年4月稼働予定)、中京(4,000坪、2014年11月稼働予定)、関西(5,000坪、2016年1月稼働予定)、中国(5,000坪、2015年10月稼働予定)を計画中。また既存センターの増設としては、北関東(3,000坪、2015年4月稼働予定)、神奈川(19,000パレット、2014年4月稼働予定)、京都(3,000坪、2014年10月稼働予定)を予定している。
・輸配送事業の拡大
輸送力の創出として関西と関東の間(静岡)にスイッチセンターを設置、これによりドライバーの負担軽減、空荷トラックの減少等により輸送効率を高める。また自社所有車両を拡大すると同時に協力会社との連携を強化する。合わせて輸送波動への対応、大型化・トレーラー化の推進、モーダルシフトの推進などにも取り組んでいく。
新規顧客の獲得に加え、既存顧客での業務拡大により「工場内請負業務」全体の拡大を目指す。
・人と設備への投資
鴻池運輸<9025>の特色でもある「人への投資」は積極的かつ継続的に行う。鴻池テクノ研修センターを活用して、工程管理者の育成、次世代キーマンの育成、物流管理者の教育、戦略部隊の編成などを推進していく方針だ。
○医療関連
佐賀県鳥栖市のメディカル流通センターでの医療物流(コンサル、輸送、調達物流、SPD、滅菌などの一貫受託)をモデルとして、全国展開を図る。さらに「トレーサビリティ機能付保冷箱」などを活用して、検査検体輸送や再生医療検体輸送などの高度メディカル輸送技術や商品開発、受託拡大を進めていく。
また海外においては、インドで合弁会社を2013年11月に設立し、医療材料データベースの構築、配信、ネットワーク構築などを推進している。
○ファッション&アパレル関連
同事業を推進するために、2013年5月に厚木流通センター第2センターを建て替え、また2014年~16年には首都圏で第2、第3のセンターを新設する計画。これらのセンターはBCP対策、通販向け、EC機能として撮影スタジオ、さらにファクトリー機能(検品、プレス、検査、補修、加工等)を完備している。
また事業領域の拡大とサービス向上のために桑原(アパレル修正・加工の国内最大手)及び水岩グループ(独立系アパレル大手で情報システムに強み)と業務提携した。
○空港関連
主な業務は、旅客、航務、ランプサービス、機内清掃、ラウンジサービス、パッケージラッピングサービス、航空貨物取扱いなどである、現在は羽田と関空で業務サービスを提供している。今後は成田、伊丹やその他空港への新規参入を目指す。また外資系キャリアもターゲットにしている。
また世界一と言われる日本品質のサービスを持ち込むことで、海外の空港もターゲットにしていく方針だ。
○定温物流
記述のように同分野では既に全国主要地域に11拠点を有しているが、関東第2センターを計画中で、これによって輸出入商品の獲得を目指す。またチルド専用センターの構築によって外食・CVS系得意先への深耕(取扱い高増)を狙っている。
(執筆:客員アナリスト 寺島 昇)《FA》
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