関連記事
ミロク情報サービス Research Memo(5):営業利益は半期ベースで3期連続の過去最高益を達成
*19:01JST ミロク情報サービス Research Memo(5):営業利益は半期ベースで3期連続の過去最高益を達成
■決算動向
(1)2014年3月期第2四半期累計業績について
2013年10月30日付で発表された2014年3月期第2四半期累計(2013年4-9月期)の連結業績は、売上高が前年同期比3.8%増の10,619百万円、営業利益が同10.3%増の1,156百万円、経常利益が同11.3 %増の1,180百万円、四半期純利益が同12.3%増の674百万円となった。売上高、利益ともに順調に拡大しており、特に営業利益は半期ベースで3期連続の過去最高益を達成した。また、期初会社計画に対しても売上高は若干未達となったものの、利益ベースではいずれも上回った。営業利益率に関しても10.9%と前年同期比で0.6ポイント上昇するなど、収益性も引き続き上昇傾向が続いている。
業績が好調に推移した要因としては、直近3年間で主力3種類の新製品を投入し、既存顧客の買い替え需要が活発化していることが大きい。当第2四半期累計(2013年4-9月期)においても、会計事務所向け「ACELINK NX-Pro」が堅調に推移したほか、中堅企業向け「Galileopt NX-I」や2013年4月に新たに投入した中小企業向け「MJSLINK NX-I」の買い替え需要並びに新規顧客向けの売上等がけん引する格好となった。新規顧客(企業)向けの売上高としては前年同期比で3.3%増となっており、順調に拡大が進んでいることがうかがえる。
販売先別の売上高(単独ベース)を見てもわかる通り、会計事務所向けについては前々年に新製品投入効果が出た格好となっており、当第2四半期累計の売上高は前年同期比で0.6%減の2,777百万円とほぼ横ばい水準と落ち着いている。一方で、企業向けは同4.9%増の3,321百万円と拡大しており、新製品の投入効果が顕在化した格好だ。このうち中小企業向け「MJSLINK NX-I」に関しては、売上高が本格的に伸びてくるのは当第3四半期以降とみられている。ミロク情報サービス<9928>のシステム導入契約の9月末における受注残高が3.9ヶ月と3月末の3.4ヶ月からさらに積み上がった格好となっているが、増加分の大半は「MJSLINK NX-I」の受注残で占められているためだ。同製品に関しては、販売開始に合わせて、全国主要都市にて新製品発表会を開催するなど、積極的なマーケティング戦略も奏功しているものとみられる。
また、ここ数年業績が順調に拡大を続けている要因として、前述したようにサービス事業(ストックビジネス)の強化を進めてきたことも重要なポイントとして挙げられる。従来の同社の収益モデルは図の通り、フロービジネス(システム導入契約売上高)で収益を稼ぐことを主眼としており、そのための営業リソースとしては既存顧客との契約継続を優先して振り向けられてきた。しかし、収益の拡大並びに収益性の向上を目指していくため、同社ではここ数年、ストックビジネス(サービス収入)の強化を進め、安定的な収益基盤を構築するとともに、営業リソースは新規顧客開拓に振り向けてきた。こうした収益モデルの転換が、結果となって表れ始めているものとみられる。
なお、品目別の売上高は表の通りとなっている。システム導入契約売上高は、前年同期比2.9%増の6,971百万円となっており、内訳としては新製品の投入効果等によりソフトウェアが同4.0%増と堅調に推移した。
一方、サービス収入は同4.0%増の3,484百万円と順調に増加した。内訳としては、会計事務所や企業向けのソフト使用料が同15.3%増の354百万円と好調に推移した。ソフトウェアのレンタルサービスとなるが、一部、クラウドサービスもスタートしている。主に会計事務所経由で小規模事業者が利用する会計ソフト「iCompass」や「記帳くん」などが好調だった。現在、ソフトレンタル契約件数は2.6万件と年間4~5千件ペースで拡大しており、今後も2ケタペースでの成長が見込まれる。
また、ソフト運用支援サービスについても同5.2%増と順調に推移した。顧客数の増加に加えて、保守サービス契約率も着実に上昇していることが要因となっている。既存顧客における保守サービス契約比率に関しては、10年前は35%程度の水準でしかなかったが、ストックビジネスの強化を進めてきた結果、現在ではほぼ100%近くの顧客が保守サービス契約も結ぶようになっており、同社の収益が順調に拡大している一因ともなっている。
その他の増収率が52.3%と高くなっているが、これは同社が運営しているビジネス情報サイト「bizocean」の広告収入増が主因となっている。同サイトは中小・ベンチャー企業のビジネスパーソンを支援することを目的に作ったもので、現在は無料会員制サイトとなっている。会員の約7割は社員数100名以下の小規模企業に在籍しており、45%が管理職以上となっている。コンテンツとしては業務上で使う見積書や請求書など16,000以上のテンプレートの無料配布を行っている。会員登録は1日当たり約1,500件ペースで増加、会員総数は100万を突破している。月間ページビューは約1,000万となっており、広告媒体としての価値が上昇している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》
スポンサードリンク

