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コニシ Research Memo(9):上期は増収増益、すべての項目で前年同期と計画を上回る
*17:37JST コニシ Research Memo(9):上期は増収増益、すべての項目で前年同期と計画を上回る
■決算動向
(1)2014年3月期の第2四半期の累計実績
○損益状況
コニシ<4956>の2014年3月期の第2四半期累計(2013年4-9月期)の業績は、売上高52,786百万円(前年同期比3.1%増)、営業利益2,650百万円(同5.3%増)、経常利益2,770百万円(同15.7%増)、四半期純利益1,594百万円(同19.8%増)となった。計画に対しては、売上高0.1%増、営業利益10.6%増、経常利益14.4%増、四半期純利益17.8%増となり、すべての項目において前年同期と計画を上回った。
セグメント(事業)別売上高は、表の通り、ボンド事業25,646百万円(同6.3%増、計画比0.3%減)、化成品事業24,150百万円(同1.2%減、同0.9%減)、その他事業2,989百万円(同13.2%増、13.0%増)となったが、営業利益はボンド事業2,260百万円(同4.5%増、同7.6%増)、化成品事業305百万円(同5.9%増、同43.6%増)、その他事業88百万円(同22.2%増、同12.7%増)となり、ボンド事業、その他事業が増収増益、化成品事業が減収増益となった。
各事業の詳細は以下の通りである。
▼ボンド事業
表の通り、ボンド事業の営業利益は前年同期比で97百万円増加したが、この要因を分析すると、主に製品価格の下落(▲176百万円)、販売管理費増加(▲281百万円)、原材料価格の変動(▲49百万円)、生産量増による工場合理化効果(+106百万円)、販売数量増による利益増(+458百万円)、他関係会社の寄与(+39百万円)であった。また各向け先別状況は以下の通りであった。
◇住宅関連:売上高13,041百万円、前年同期比10.0%増、計画比2.7%増
消費税導入前の駆け込み需要等の影響もあり、内装工事用接着剤、建材用接着剤、戸建て用シーリング剤が順調であった。前年同期比では2ケタの増収であり、計画比でもプラスとなった。
◇産業資材関連:売上高3,843百万円、同1.9%減、同4.0%減
紙関連用途向け水性接着剤、パネル用途向けウレタン系接着剤、自動車関連産業向け離型剤等は堅調であったが、全体的には回復傾向が見られず前年同期比、計画比ともに減収となった。
◇土木建築関連:売上高5,341百万円、同8.0%増、同2.7%減
補修・補強工事が増えたことで補修材や工法、ビル建設用シーリング材が順調であったことから増収となった。しかし、計画比ではマイナスとなった。
◇一般家庭用関連:売上高3,138百万円、同2.8%増、同0.5%増
新製品導入や円谷プロのウルトラマンを使ったテレビCM放映等による拡販計画によって増収となったが、計画に対してはほぼ予想通りであった。
▼化成品事業
売上高はほぼ計画通りであったが、営業利益(305百万円)は海外子会社(特に科昵西貿易(上海)有限公司)の貢献により計画(210百万円)を大きく上回った。
同子会社の主力事業は、石油化学製品、合成樹脂、工業薬品等の仕入・販売、接着剤やシーリング剤の仕入・販売、自動車用シール材、接着剤の仕入・販売であるが、中国の自動車関連企業向けに新規案件を獲得できたことから、売上高は677百万円(前年同期比121.0%増)、営業利益103百万円(同798.3%増)となった。為替が円安に振れたことも利益の押し上げ要因になっている。
▼その他事業
補修・改修・補強工事が順調に推移した結果、売上高、営業利益ともに前年同期比、計画比で大きく増加した。特に主力である工事請負事業の売上高は2,208百万円(同23.4%増、計画比19.0%)となり、部門の増収に大きく寄与した。工事別の割合は図の通り、土木・橋梁が44.7%、建築・耐震が41.7%、鉄道関係が13.6%となった。
○財務状況
2014年3月期第2四半期末の財務状況は表の通りであった。前期末比で現預金の増加1,254百万円、売掛債権の減少1,455百万円等から流動資産は709百万円増加した。有形固定資産の増加339百万円、投資有価証券の増加530百万円等から固定資産は前期末比で951百万円増となった。その結果、総資産は76,181百万円(前期末比1,659百万円増)となった。
負債合計は、仕入債務の減少414百万円、短期借入金の増加120百万円等から32,510百万円(同257百万円減)となった。また純資産合計は主に四半期純利益の計上等から43,670百万円(同1,915百万円増)となった。
○キャッシュフローの状況
営業活動によるキャッシュフローは2,227百万円の収入であったが、主に税金等調整前四半期純利益の計上2,690百万円、売上債権の減少による収入1,549百万円、棚卸資産の増加による支出917百万円、仕入債務の減少による支出491百万円、法人税等の支払いによる支出1,124百万円等による。
投資活動によるキャッシュフローは823百万円の支出であったが、これは、有形固定資産の取得による支出838百万円等による。財務活動によるキャッシュフローは154百万円の支出であったが、主に配当金の支払い275百万円による。
以上から2014年3月期の第2四半期末における現金及び現金同等物の残高は、14,681百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》
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