ハピネット Research Memo(9):2Qは映像音楽事業、アミューズメント事業が大幅増益

2014年1月9日 17:44

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記事提供元:フィスコ


*17:44JST ハピネット Research Memo(9):2Qは映像音楽事業、アミューズメント事業が大幅増益

■業績動向

(1)2014年3月期第2四半期(実績)

(損益状況)

ハピネット<7552>の2014年3月期第2四半期の業績は表のように売上高87,371百万円(前年同期比14.6%増)、営業利益1,551百万円(同54.0%増)、経常利益1,579百万円(同47.3%増)、四半期純利益1,375百万円(同93.8%増)となった。

なお2013年7月から、任天堂ゲーム機器卸の大手であるトイズユニオンが連結子会社に加わったことで、売上高は8,240百万円(7-9月分)上乗せされている。また利益面では、トイズユニオンは営業損失85百万円(在庫の再評価を行ったこと等による)を計上しており、上記の営業利益はこの分を含んでいる。さらにトイズユニオンの子会社化に伴い「負ののれん」が発生したことで特別利益409百万円が計上されている。また下記に述べるように、貸借対照表でもトイズユニオンによる影響が出ている。


(セグメント別状況)

セグメント別の売上高、営業利益、概況は以下のようである。

(a)玩具事業
売上高は31,880百万円(前年同期比1.6%減、構成比36.5%)、営業利益(全社消去前)は、563百万円(同32.4%減)となった。

バンダイの男児キャラクター「獣電戦隊キョウリュウジャー」や女児キャラクター「アイカツ!」の関連商材は好調に推移したが、人気キャラクターである「仮面ライダー」のテレビ放映開始が9月から10月へ延期された影響を受けて、売上高、利益ともに前年同期を下回った。

(b)映像音楽事業
売上高は21,300百万円(同2.8%増、同24.4%)、営業利益(同)は377百万円(同250.1%増)となった。

インターネットを利用した配信等が普及する中で、パッケージ市場全体は低迷し、これにより売上高は前年比で微増にとどまった。しかし利益面では、出資作品である「のぼうの城」や自社作品の「ゾイド」など、利益率の高いオリジナル作品が好調だったことから利益は前年同期を大きく上回った。

(c)ビデオゲーム事業
売上高は23,042百万円(同75.5%増、同26.4%)、営業利益(同)は34百万円(同64.6%減)となった。

一部でヒットした商材があったが、ソーシャルゲームの普及の影響でパッケージ市場全体が低迷した。ただし任天堂商材の取扱大手であるトイズユニオンを子会社化したことで、売上高は大きく増加(8,240百万円)したが、トイズユニオンの在庫評価の見直しを行った(評価損を売上原価に計上した)ことから、利益は前年同期を大きく下回った。この評価替えを行わなければ、前年同期比で増益になっていた、と会社側は述べている。

(d)アミューズメント事業
売上高は11,147百万円(同11.9%増、同12.7%)、営業利益(同)は1,190百万円(同96.7%増)となった。

キッズカードゲーム機の商材である「アイカツ!」「ドラゴンボールヒーローズ」が好調であったことに加え、玩具自動販売機商材も好調に推移したことで、売上高、利益ともに前年同期を大きく上回った。特にこの部門は消費者向けに自社で直接販売するため利益率が高く、売上高が伸びれば利益は大きく増加する傾向にある。


(財務状況)

2014年3月期第2四半期末の財務状況は表のようであったが、大きく変動している短期借入金の増加、差入保証金の増加などはいずれもトイズユニオン子会社化による影響である。それ以外は特に大きな変動はなかった。


(キャッシュフローの状況)

2014年3月期第2四半期のキャッシュフローは表のようであった。

営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前四半期純利益による収入が1,838百万円あったものの、棚卸資産の増加による支出1,564百万円、仕入債務の減少による支出1,030百万円、その他の支出2,222百万円などにより、合計で3,093百万円の支出となった。投資活動によるキャッシュフローは124百万円の支出となった。財務活動によるキャッシュフローは、トイズユニオンの子会社化に伴う短期借入金の純増による収入が4,000百万円あり、合計で3,605百万円の収入となった。

この結果、2014年3月期第2四半期での現金及び現金同等物は386百万円の増加となり、同期末の現金及び現金同等物残高は10,541百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島昇)《FA》

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