コンドーテック Research Memo(7):復興需要対応に加え、太陽光発電や海外展開を強化

2013年12月19日 18:21

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記事提供元:フィスコ


*18:21JST コンドーテック Research Memo(7):復興需要対応に加え、太陽光発電や海外展開を強化

■成長戦略

コンドーテック<7438>は今後の強化分野として、震災復旧・復興需要対応、太陽光発電関連事業の拡大、海外展開等を挙げている。

震災復旧・復興需要に関連した売上高は単独ベースで2012年3月期が1,053百万円、2013年3月期が674百万円、2014年3月期の第2四半期累計が347百万円となっている。港湾の復旧工事に関連する足場吊チェーンや型枠等の需要は依然増加しており、被災地域の街づくりに関した建設需要も今後本格的に立ち上がってくる見通しだ。このため、同社では鉄構資材の東北営業所に12月より1名増員し、受注活動を強化していく方針となっている。また、放射性物質の除染作業で用いられるコンテナバッグの需要は、今後も除染活動の継続が見込まれるなかで引き続き需要が見込まれる。

太陽光発電関連事業に関しては、単独ベースで太陽光パネルの架台に使用されるブレース、クランプやパイプ類の販売を行っているほか、子会社の三和電材で太陽光発電システム(主に三菱電機<6503>、ソーラーフロンティア製)を含む電設資材を扱っている。太陽光発電パネルの四半期ごとの売上高はグラフの通りで、ここにきて個人住宅用だけでなく産業用の売上実績も出始める等、着実に売上の拡大が進んでいる。産業用としては、同社の滋賀工場敷地内で出力700kWクラスのパネルを設置し、2013年4月より稼働したほか、関東工場でも300kWクラスのパネルを設置する予定となっている。太陽光パネルの低価格化によって市場の裾野は拡大していく見通しで、今後は架台関連部品や太陽光発電システムの一段の売上成長が期待される。

海外展開に関しては、建設資材等の新規需要の取り組みを目的に、タイに2011年5月に駐在員事務所を設立したほか、2012年11月には現地企業と合弁会社を設立している(出資比率49%)。海外売上高は2013年3月期実績で167百万円であったが、第2四半期累計期間では既に191百万円と前期実績を上回り、通期売上計画の339百万円を超えてくることは必至の情勢だ。同社では1980年代のピーク時の水準である2,000百万円超の売上規模にまで早期に引き上げていきたい考えで、そのために現地メーカーのM&A等にも前向きに取り組んでいく考えを示している。

その他、新規販売先開拓の強化や首都圏営業の拡大、アンカーボルト施工の受注獲得、鉄道事業(角フックボルト)の強化を重点戦略分野として掲げているが、このうち第2四半期累計期間の売上状況を見ると、鉄道事業を除けばいずれも前年同期比で2ケタ成長となっており、取り組み強化に対する効果が順当に表れていると言えよう。鉄道事業に関しては2013年4月の組織変更で新たに新業種への事業拡大を図る目的で「開発営業部」を新設。この組織化で鉄道事業と太陽光発電を含む環境関連資材の販売業務を集約した「鉄道環境グループ」を新設し、更なる需要の取り込みに注力していく方針としている。鉄道事業に関しては、整備体制の見直しが求められる局面において、改めて角フックボルトの優位性(※注)が評価され、売上の拡大につながっていくものと期待される。

同社では当面の売上高目標として500億円、営業利益率で8%の早期達成を目指しており、将来的には1,000億円を視野に入れた事業展開を進めていく方針だ。自社製品比率に関しては前期実績の17.6%から20%程度まで引き上げていく。

※(注)角フックボルト:鉄道の鉄橋部分の枕木を固定するために用いられるボルトで、従来の丸型のボルトが振動で緩んでしまうのに対し、同社製角フックボルトは構造上緩みにくいという特徴を持つ。このため、定期点検作業の期間・回数等を減らすことが可能となり、鉄道会社にとっては保安点検コストの削減にもつながる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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