【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フォーカスシステムズは11月急騰の反動局面だが、調整一巡感

2013年12月19日 09:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  システム構築・運用のフォーカスシステムズ <4662> (JQS)の株価は、急騰して付けた11月高値から反落して反動調整局面だが、足元では調整一巡感を強めている。反発のタイミングだろう。

  公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。顧客別にはNTTデータ<9613>関連が3割~4割、日本IBM関連が1割~2割を占める主要顧客である。民間関連事業では従来の関東・近畿圏に加えて、東海圏への拠点展開と営業強化を推進している。

  今期(14年3月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比1.2%増の125億円、営業利益が同31.7%減の3億円、経常利益が同39.9%減の2億50百万円、純利益が同58.5%減の1億円としている。人材育成や名古屋への拠点展開などの先行投資負担で減益見込みだが、通期見通しに対する第2四半期累計(4月~9月)の進捗率は高水準だった。民間関連事業はインフラビジネス分野、セキュリティ機器関連事業は官公庁からのサイバー攻撃対策などが好調であり、公共関連事業の受注も回復傾向を強めている。通期増額の可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると11月中旬に動意付き、500円近辺でのモミ合い展開から上放れて11月22日の858円まで急騰した。その後は乱高下する場面もあったが、水準を切り下げて反動調整局面のようだ。ただし12月18日は終値で前日比26円(4.89%)高と4営業日ぶりに急反発し、調整一巡感を強めている。

  12月18日の終値558円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS14円44銭で算出)は39倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績のBPS703円26銭で算出)は0.8倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋り、13週移動平均線を回復する動きを強めている。調整一巡して反発のタイミングだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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