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3DマトリックスResearch Memo(7):現段階では中期的な成長シナリオについての見方に変更なし
*08:51JST 3DマトリックスResearch Memo(7):現段階では中期的な成長シナリオについての見方に変更なし
■株価指標と株主還元策
(1)株価指標
スリー・ディー・マトリックス<7777>の株価は2013年5月をピークに、調整局面に入っている。バイオセクター全体が調整していることに加えて、今期業績達成の鍵を握る止血材に関して、国内での製造販売承認がまだ取れていないこと、また、海外での事業展開に関しても新たな進捗がないこと等が背景にあるとみられる。ただ、審査期間や手続きが想定より長引いていること以外は、着々と事業拡大に向けての準備が進んでおり、現段階で中期的な成長シナリオについての見方を変える必要はないものと弊社では考えている。
現在の株価指標を見ると実績PBRで13.6倍、今期予想PERで34.6倍の水準となっている。同社と事業分野が似通うバイオベンチャーのなかでは依然、赤字見通しの企業も多く、PERでの判断はできないが、PBRの水準だけで見れば、他のバイオベンチャーと比較するとほぼ中間レベルの評価となっている。
実績PBRでは再生医療分野での事業展開を進めるリプロセル<4978>やペプチドリーム<4587>、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)<7774>等が高く評価されており、創薬ベンチャーの分類となるオンコセラピー・サイエンス<4564>やそーせいグループ<4565>、カイオム・バイオサイエンス<4583>と二極化している状況にある。同社は、再生医療分野や医療材料のほか、がん治療における核酸医薬(遺伝子治療薬)で用いられるDDSの研究開発も国立がんセンターと共同開発する等、多方面において開発を進めていることが特徴となっている。
一方、医療機器・材料メーカーとの比較で見れば、実績PBR、予想PERとも割高での評価となっているが、止血材の製造販売承認や欧米企業との契約交渉等が進めば、中期計画で示されている2016年4月期の売上高12,569百万円、EPSで185円というシナリオも一気に現実味を帯びてくるだけに、予想PERでの割高感は解消されてくるものと思われる。
バイオベンチャーを取り巻く市場環境としては、現政権下において再生医療や先進医療分野が成長戦略の主要テーマと位置付けられているだけに、規制緩和も含めた業界の環境整備が進むものと考えられ、事業拡大をしていくうえで追い風になるものとして期待されよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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