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3DマトリックスResearch Memo(4):止血材は海外での販売提携で一時金収益が増加する可能性
*08:41JST 3DマトリックスResearch Memo(4):止血材は海外での販売提携で一時金収益が増加する可能性
■決算概要
(3)2014年4月期の業績見通し
2014年4月期のスリー・ディー・マトリックス<7777>の業績は売上高が4,178百万円、営業利益が1,658百万円、経常利益が1,646百万円、当期純利益が1,491百万円と期初の会社計画を据え置いている。売上高は止血材の製造販売承認、収載価格決定のタイミングで発生するマイルストーン収益や海外企業との販売許諾権契約締結に伴う契約一時金収入のほか、止血材の製品売上で大半を占める見通し。
一方、費用面では止血材の欧米での事業化に伴う準備費用や開発費用(治験費用)等を中心に、研究開発費、販売管理費ともに増加を見込んでいる。人員に関しては海外拠点を中心に前期末比で増加を見込んでいる。なお、研究開発費は今後計画している治験の開始時期によって変動する可能性があるが、販売管理費に関しては前期に引き続きやや保守的な予算を組んでいるものと思われる。
2014年4月期の業績が会社計画を達成するかどうかは、止血材の国内での製造販売承認の取得時期が最大の焦点であることに変わりない。2014年4月期の売上高のうち国内止血材に関連する売上高としては、製造販売承認のタイミングで得られるマイルストーン収益、収載価格決定時に得られるマイルストーン収益を予定しているほか、製造販売承認取得後に提携先へ出荷される製品売を計画している。これを製造承認の取得時期によって、3つのパターンに分けると表の通りとなる。
2014年1月までに承認が下りればマイルストーン収益、製品売上ともにほぼ計画通りの売上計上が可能となるが、承認が2~4月になった場合は保険収載価格の決定が7月になるため(注参照)、収載価格決定時のマイルストーン収益が2015年4月期にずれ込むことになる。製品出荷に関しては、承認取得後に可能となるため、4月までに承認が下りれば、予定通りの売上高が見込めることになる。ただ、4月末ぎりぎりの承認となった場合は、手続き上の関係で、製品売上の計上が一部にとどまる可能性もある。
国内止血材以外の売上高としては、1,400百万円強となるが、このうち海外企業との止血材に関する販売許諾権契約による一時金収入で1,000百万円程度を見込んでいる。また、アジア地域においても、前述したようにCEマーク取得後の取り組みが活発化してくることが予想され、新たな企業との契約が進む可能性がある。さらに、歯槽骨再建材の分野でも欧州企業との交渉が始まっていることもあり、仮に国内における製造承認取得時期が2~4月になり、保険収載にかかわるマイルストーン収益が見込めなくなった場合でも、販売提携に伴う一時金収益の増加でカバーできる可能性がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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