週刊ダイヤモンド今週号より~高まる日経平均株価の変動率、投機主導のいびつな構造

2013年12月16日 08:03

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記事提供元:フィスコ


*08:03JST 週刊ダイヤモンド今週号より~高まる日経平均株価の変動率、投機主導のいびつな構造
最近、日経平均株価の振幅の激しさが目立っています。12月11日までの1ヶ月間の終値を比較すると、日経平均が200円以上、上下したのは9日に上ったのに対して、ニューヨークダウ工業株30種平均が200ドル以上、上下したのはゼロとなっており、ボラティリティの高さは際立っています。

その理由は指数算出の特性にあります。日経平均は東証1部の225銘柄の株価の単純平均で、株価の高い値がさ株の動きによる大きく左右されるため、こうした企業の株価に引きずられやすくなっています。ここ最近、日経平均乱高下の元凶とされたのは、ソフトバンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>といった値がさ株の動向です。この両社は11月に入って総じて株価が上昇しているものの、時折調整が入るため、日経平均もところどころで大きな下げを演出しているのです。

日経平均のボラティリティの高さをさらに後押しするのが海外の投機筋です。先月以降の株高は、米国経済の回復が底堅いとの観測により、円売りドル買いが進むと見た海外ヘッジファンドが、米国市場で日経平均先物を買い進めたことで始まったとされています。

日経平均は「日本経済の体温計」をもいわれますが、こんないびつな売買が繰り返されているのが実態です。今後も米国の金融政策など海外発の情報によって大きく振り回される日々が続きそうだとダイヤモンド誌では指摘しています。《NT》

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