ソフトブレーン Research Memo(7):3Qは増収もシステム開発、その他事業の収益悪化で減益

2013年12月13日 19:47

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記事提供元:フィスコ


*19:47JST ソフトブレーン Research Memo(7):3Qは増収もシステム開発、その他事業の収益悪化で減益

■決算動向

(1)2013年12月期第3四半期累計業績

ソフトブレーン<4779>が10月30日付で発表した2013年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比3.1%増の3,051百万円、営業利益が同39.3%減の247百万円、経常利益が同40.3%減の243百万円、四半期純利益が同47.7%減の124百万円となった。

売上高に関しては、「eセールスマネージャー関連事業」や「フィールドマーケティング事業」が堅調に推移したことで増収を維持したが、営業利益は「システム開発事業」や「その他事業」の収益悪化が響いて減益決算となった。売上高営業利益率は8.1%と前年同期比で5.7ポイント低下した。販管費の抑制により販管費率は低下したものの、原価率が61.2%と大きく上昇したことが影響した。なお、特別利益としてシステム開発子会社の株式売却益17百万円を計上している。

また、四半期ベースの業績の動きを見ると、売上高は堅調に推移しているものの、営業利益は3四半期連続で前年同期を下回る水準が続いている。当第1四半期については「システム開発事業」が不採算プロジェクト発生の影響で減益要因となったが、当第2四半期以降は主力の「eセールスマネージャー関連事業」も減益に転じたことも、減益要因となっている。事業セグメント別の動向は以下の通り。

○「eセールスマネージャー関連事業」

「eセールスマネージャー関連事業」の当第3四半期累計(1-9月期)の業績は、売上高が前年同期比7.0%増の1,585百万円、セグメント利益は同21.8%減の140百万円と増収減益となった。eセールスマネージャーは、Googleカレンダー機能や音声認識機能など機能拡充を進めたこと、レスポンス速度の高速化や操作性向上のためのデザイン改善など「使い勝手No.1のSFA」を目指した取り組みを進めたことなどで、既存顧客からの追加発注や新規顧客の開拓が進み、順調に売上高を伸ばした。新規顧客としては、日本生命の代理店営業部向けに「eセールスマネージャーRemix Cloud」の採用が年初から始まっている。採用された背景には、システムの柔軟性や導入スピード、運用までのコンサルティングサービスなどが評価された格好だ。

一方、利益面では新機能拡充のための開発費増や、人件費の増加などによって減益となった。なお、クラウド型サービスの売上高に関しては引き続き堅調に推移したが、オンプレミス型の売上高が当第3四半期に入って一服したことも利益が伸び悩んだ要因となった。

○「フィールドマーケティング事業」

「フィールドマーケティング事業」の当第3四半期累計(1-9月期)の業績は、売上高が前年同期比2.5%増の863百万円、セグメント利益が同0.7%減の166百万円となった。店舗における営業支援(店舗商談、売場構築、POP広告の取り付け)が売上高の大半を占める同事業では、顧客ニーズに対応した高品質なサービスの維持向上を継続したことで、既存顧客からの継続的な受注は増加したものの、参入企業の増加による競争激化で利益は伸び悩む格好となった。

○「システム開発事業」

「システム開発事業」の当第3四半期累計(1-9月期)の業績は、売上高が前年同期比0.2%減の295百万円、セグメント損失は58百万円(前年同期は23百万円の利益)となった。特定の不採算プロジェクトが発生した影響により損益は悪化しているが、同プロジェクトに関しては当第2四半期までに納品を完了しており、当第3四半期(7-9月期)のセグメント利益は0.2百万円と5四半期ぶりの黒字に転換している。

○「その他事業」

「その他事業」の当第2四半期累計(1-9月期)の業績は、売上高が前年同期比9.6%減の306百万円、セグメント損失は10百万円(前年同期は30百万円の利益)となった。MVNO事業、書籍企画販売事業とも減収減益となった。MVNO事業に関しては通信事業者の再編統合の影響や、NTTドコモ<9437>におけるiPad 販売の思惑から、一部で導入を控える動きが出たこともあり、低調に推移した。また、書籍に関しては、企画数は旺盛なものの、販売が伸び悩み減収となった。


(執筆:フィスコ客員アナリスト佐藤 譲)《FA》

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