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ソフトブレーン Research Memo(9):人材や開発への積極投資で年率2ケタの売上成長を目指す
*19:49JST ソフトブレーン Research Memo(9):人材や開発への積極投資で年率2ケタの売上成長を目指す
■成長戦略
ソフトブレーン<4779>は今後も「eセールスマネージャー関連事業」「フィールドマーケティング事業」を中心に年率2ケタの売上高の成長を目指していく方針で、そのための人材投資や開発投資は積極的に投入していく。
○eセールスマネージャー
「eセールスマネージャー関連事業」においては、スマートフォンやタブレット端末などスマートデバイスの普及が、営業支援ソフトの導入を促進する要因となっており、今後の成長ポテンシャルも大きいと思われる。現在、国内における法人企業数は約400万社あるが、このうち営業支援ソフトを導入している企業は約2万社にとどまっているためだ。同社では営業支援ソフトを導入する可能性のある企業数は10~20万社あるとみており、これら潜在顧客の開拓を強化していく。
「eセールスマネージャー」のサービスとして、初期導入費用が高いものの設計自由度が高いオンプレミス型、初期費用を低く抑えることができるクラウド型のサービスを提供しているが、これらに加えて、中小企業向けに機能を絞り込んだ月額500円/ユーザーのサービス「eセールスマネージャーnano」のサービスも2012年よりスタートしており、幅広い顧客層を取り込んでいく方針だ。
また、機能の拡充も継続していく。2012年12月期から2013年12月期にかけては、Googleカレンダーや音声入力機能など他社開発品を自社商品に取り込むことによって多機能化に対応してきたが、2014年12月期は自社開発による新機能を新たに付加していく計画となっている。現時点では詳細は未公表だが、社内における評価は上々で需要を喚起するものとして期待される。
○eケアマネージャー
新規市場として在宅医療向けサービスでの採用が期待される「eケアマネージャー」も今後期待される商品の一つだ。「eケアマネージャー」とは、「医師や看護師、ケアマネージャーなど多職種間での患者情報の共有化」「簡単に診療予約ができるスケジュール管理システム」などの機能を実現したソフトウェアで、医師やケアマネージャーなどの業務負担を大幅に軽減する情報ツールとして期待されている製品だ。同社ではソフトウェアの販売だけでなく、タブレット端末の販売や導入支援のためのコンサルティングも同時に行っていく。
現在、SI事業者と共同で地域の医療施設等に向けた受注活動を行っている段階で、まだ正式な受注は獲得していないが、介護施設の運営会社などからも問い合わせがあるなど、市場での注目度は高い製品となっている。
厚生労働省でも在宅医療推進のため、2014年度から診療報酬を改定する方針を打ち出しており、今後も在宅医療の普及推進のための施策を打ち出す可能性が高い。主な導入先は在宅療養支援診療所・病院施設になるが、同施設は2010年時点で12,818ヶ所あり、潜在的な成長ポテンシャルは大きいと言えよう。同社では4~5年後に「eセールスマネージャー」「フィールドマーケティング」に続く第3の収益柱として「eケアマネージャー」を育てていきたい考えだ。
○POB事業
子会社のソフトブレーン・フィールドが流通カード最大手のクレディセゾン<8253>と共同で、2013年2月からトライアルサービスを行っていた「購買理由データ提供事業」(以下POB事業 )は、滑り出しから順調で、7月以降本格サービスへ移行している。同サービスはクレディセゾン<8253>の「永久不滅.com」のサイトを通じて、登録会員(消費者)が小売店で購入した商品(食料品、日用品等)に関する購買理由をレシート付でデータ収集することによって、より信頼性の高い詳細な消費行動を分析・調査し、クライアント企業に提供するサービスである。データを提供する会員は「永久不滅.com」のポイントを獲得できるため、データの収集率は極めて高く、有効性の高いデータを提供できるのが特徴となっている。
クレディセゾン<8253>のネット会員は800万人規模で、今後も登録会員数の拡大が見込めるほか、モニター企業数や調査案件も月を追うごとに増えている状況にある。2013年12月期はまだ売上高の規模は小さいものの、着実に売上高の増加が見込まれ、中期的な収益貢献が見込める事業として注目される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト佐藤 譲)《FA》
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