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明豊ファシリティワークス Research Memo(3):各工程に専門家を配置し、適正なコスト管理・査定を行う
*18:19JST 明豊ファシリティワークス Research Memo(3):各工程に専門家を配置し、適正なコスト管理・査定を行う
■事業概要
(2)コンストラクション・マネジメントの特徴
CM方式の最大のメリットは、一般的な一括請負型と比較して、発注プロセスと工事項目別コストの可視化を行うことで、発注者(施主)が複数の選択肢の中から自ら選び実行したという納得感であり、図の通り工事代金の総額が圧縮できる効果も期待されることにある。一括請負方式では、発注者(施主)と受注者(施工者)との間で専門性や情報力等の面で一定の格差が生じることから、どうしても受注者側に有利に進んでしまうケースが多い。国内の建設業界では、新規建設工事をゼネコン等が元請けで受注し、下請け業者に再発注するケースが一般的であることに加え、その構造も多層化しているため、結果的に工事コストが過大となるケースが多い。
「明豊のCM方式」では設計から建設、電気、設備工事等各工程において専門家を社内に配置し、適正な基本計画作りやコスト管理・査定を行うことで、過大に見積もられた部分があれば元請け業者に指摘し改善させる、あるいは分離発注を行って直接施工業者へ発注することで、余剰なコストを圧縮している。
例えば、一括請負型で50億円の工事見積もり案件があった場合、それをCM方式にすることによって10%のコスト削減に成功すれば、圧縮したコスト5億円から施主は明豊ファシリティワークス<1717>に対して事前に提示された固定マネジメントフィーを支払うといった格好になる。施主にとってはコストがすべて開示されるだけでなく、総費用の圧縮分からフィーを支払うことから、満足度の高いサービスと言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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