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明豊ファシリティワークス Research Memo(5):工事費用が適正かマネジメントを行うCM事業が成長中
*18:21JST 明豊ファシリティワークス Research Memo(5):工事費用が適正かマネジメントを行うCM事業が成長中
■事業概要
(4)事業概要
現在の明豊ファシリティワークス<1717>の事業セグメントはコンストラクション・マネジメントサービスの提供目的によって、「オフィス事業」「CM事業」「CREM事業」の3つの事業セグメントに区分されている。
オフィス事業はオフィスの移転・新築・改修を計画している企業に対して、計画の初期段階から移転先の選定や設計、調達、工事、引越しまでをワンストップサービスで提供する事業となる。また、同事業のなかにデータセンターの構築等専門性の高い分野から社員のワークスタイルの変革コンサルティングに至るまで幅広い分野で質の高いサービスを提供している。受注契約としては一括請負型の「アットリスクCM方式」の利便性が評価され、同方式が採用されるケースが多い。
CM事業は、同社のなかで最も成長している事業で、建物の新築・改修・改築や空調・電機設備の更新等に関して、施主の要望を整理して基本計画を作成し、施主に代わって設計・発注・施工等各工程における工程管理や品質管理、コスト管理等を行い、工事費用が適正なコストで行われるようマネジメントを行う事業となる。受注契約方式では対象となる総工事費が多額になるため、主として「ピュアCM方式」での契約となっている。過去の受注プロジェクトは表の通りとなっている。
CREM(コーポレート・リアル・エステート・マネジメント)事業では、金融機関や大企業を中心に保有資産の最適化をサポートするサービスを行っている。具体的には、多拠点施設の新築・改修において、同社のCM手法を用いて工事コストの削減を図るほか、顧客保有資産のデータベース化による資産情報の集中管理を行うことにより、多拠点にわたる改修プロジェクト等において、工期の短縮化や効率化を実現している。また、既存施設の耐震診断や環境・省エネ問題に対応するライフサイクルマネジメント(注1)に関するサービスも行っている。拡大する環境・省エネニーズに対応すべく、同社ではCASBEE(注2)建築評価員資格取得保有者も拡充しており、2013年10月末時点で19名が在籍している。
(注1)ライフサイクルマネジメント:建築物のライフサイクルにわたって建築物の各役割における維持や効果の向上、並びに費用の削減を総合的に行うとともに、生涯の二酸化炭素の削減も考慮し、最適な案を選択していくこと。
(注2)CASBEE:2001年に国交省が主導し開発された建築物に関する環境性能評価システム。地球環境・周辺環境にいかに配慮しているか、ランニングコストに無駄がないか、利用者にとって快適か等の性能を客観的に評価・表示するために使われている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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