ネットイヤー Research Memo(8):スマホ普及やビッグデータの活用拡大など追い風に

2013年12月12日 16:46

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記事提供元:フィスコ


*16:47JST ネットイヤー Research Memo(8):スマホ普及やビッグデータの活用拡大など追い風に
■市場環境

企業のマーケティング戦略のなかでデジタルマーケティングの重要性が年々高まっている。ここ数年のスマートフォンの普及やソーシャルメディアの急速な拡大によって、個人がインターネットを利用する時間が増加傾向にあり、また、商品情報や娯楽・エンターテイメント等の情報を入手するメディアとしてもインターネットが情報入手手段として主要なツールとなってきたためだ。また、最近ではソーシャルメディアの口コミ情報やインターネット上で流れるすべての情報(=ビッグデータ)を経営に活用する動きも活発化してきている。

ネットイヤーグループ<3622>においては、デジタルマーケティング分野において今まで蓄積してきたノウハウや実績、企画力、人財力等を強みに、今後も大手企業を中心に売上高を拡大していく公算が大きい。また、子会社のトライバルメディアハウスもソーシャルメディア分析のトップランナーとして今後はさらに、コンサルティングサービスや、「ココスクウェア」等、新たな取り組みによる事業展開を広げることによって成長が期待される。

リスク要因としては、人材の確保という点が挙げられる。現在、ビッグデータの分析等専門に行うことができる人材は同業他社も増強を進めており、採用難の状態が続いている。このため、人員がボトルネックとなって業績が伸び悩むリスクはあり、今後の課題と言えよう。このため、M&Aを活用した人材の確保、増強も選択肢として十分ありうる。同社にとってシナジー効果がある案件であれば積極的に実施していく方針としている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》

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