ネットイヤー Research Memo(6):足元の業績好調と連結効果で通期予想を上方修正

2013年12月12日 16:45

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記事提供元:フィスコ


*16:47JST ネットイヤー Research Memo(6):足元の業績好調と連結効果で通期予想を上方修正
■決算概要

(4)2014年3月期の業績見通し

ネットイヤーグループ<3622>の2014年3月期の業績見通しは、第2四半期累計業績が好調に推移したことに加えて、日本技芸の業績が加わることで、期初計画から上方修正を行っている。具体的には、売上高で前期比14.8%増の5,000百万円(期初計画比300百万円増)、営業利益が同26.6%増の180百万円(同20百万円増)、経常利益が同23.8%増の178百万円(同20百万円増)、当期純利益が同3.1%減の87百万円(同12百万円増)となる。

このうち日本技芸の業績が加わることによる影響額は9月からの7ヶ月分となり、売上高で150百万円前後の増額要因、営業利益は若干の減額要因となる。また、のれん費用は総額336百万円の5年償却となっており、今期は39百万円程度となる。このため今下期の業績だけで見ると、日本技芸の影響で売上高は150百万円の増額、営業利益は50百万円前後の減額要因になると推定される。

一方で、既存事業における第3四半期の売上状況は引き続き好調で、前年同期比10%台の増収が見込まれている。また、第4四半期においても消費税引き上げ前の駆け込み需要で売上高が例年以上に伸びる公算が大きい。以上から、売上高に関しては計画比で200百万円程度、営業利益は同20百万円程度上積みされる可能性があると弊社ではみている。

なお、同社は2014年2月に本社の移転を予定しており、特別損失として33百万円を見込んでいる。当期純利益が前期比3.1%減益予想になっているのは、この特別損失の計上のほか、単体の繰越欠損解消によって法人税等の増額が見込まれるためである。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》

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