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ネットイヤー Research Memo(1):デジタルマーケティング需要拡大で業績好調
*16:44JST ネットイヤー Research Memo(1):デジタルマーケティング需要拡大で業績好調
ネットイヤーグループ<3622>は、インターネット技術を活用したデジタルマーケティング支援事業を手掛ける。顧客は大企業向けが中心。子会社のトライバルメディアハウスはソーシャルメディアに関する分析・コンサルティング分野で業界トップクラス。2013年8月にはグループウェアソフト「rakumo(ラクモ)」を手掛ける日本技芸を子会社化する等、M&Aにも積極的。
企業のデジタルマーケティング分野に対する投資意欲が、小売企業や消費財メーカーを中心に活発化している。ソーシャルメディアやスマートフォンの普及拡大によって、個人のインターネットに接する時間が長くなっており、今まで以上にデジタルマーケティングに対する重要性が増してきていることが背景だ。こうした市場環境の中で、デジタルマーケティング分野の企画開発力で強みを持つ同社の業績も好調に推移している。
10月末に発表された2014年3月期の第2四半期(4-9月期)累計の連結業績は、売上高が前年同期比22.6%増の2,364百万円、営業利益が103百万円(前年同期は32百万円の損失)と好調に推移。通期業績は日本技芸が連結子会社として加わることもあるが、売上高で前期比14.8%増の5,000百万円、営業利益はのれん費用の増加を吸収してなお、同26.6%増の180百万円と3期連続での2ケタ増益となる見通しだ。
同社では現在、デジタルマーケティングのソリューションサービスが売上高の約9割を占めるが、今後は収益性を高めるために自社開発プロダクト・アプリケーションの売上構成比を5割程度までに引き上げていく方針。また、中長期的には売上高経常利益率の水準を段階的に引き上げていくことも目標としている。
★Check Point
・企業のマーケティング投資意欲の回復により営業黒字転換
・ソーシャルメディアを活用した新サービス提供を開始
・日本技芸の子会社化で資本集約型ビジネスに転換へ
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》
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