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イートアンド Research Memo(4):独自のFCシステム「のれんチャイズ」で加盟店を拡大
*18:23JST イートアンド Research Memo(4):独自のFCシステム「のれんチャイズ」で加盟店を拡大
■会社概要
(3)企業特徴
イートアンド<2882>の事業モデルの特徴は、外食事業と食料品販売事業の2つの販売チャネルを持つことにより、外食、中食(店舗でのテイクアウト)、家食(内食)のすべてのニーズに対応することで、規模の拡大と収益の安定の両方のメリットを享受できることである。
なお、外食事業と食料品販売事業のセグメント利益率(2013年3月期実績)を比較すると外食事業が7.6%、食料品販売事業が2.3%となっており、収益性の面では食料品販売事業が足を引っ張っているという見方もできる。しかし、2つの販売チャネルを持つことが、生産効率や商品開発力、ブランド認知を高める相乗効果によって、両事業の競争力を支えていると評価すべきであろう。また、工場の稼働率の向上や内製化の推進により収益性の改善余地もある。
同社の外食事業は加盟店を中心とした店舗拡大が業績をけん引してきた。同社が加盟店中心の店舗展開を図っているのは、自社資源(人材や資金等)の制約を受けずに出店ペースを加速できることや、店舗運営よりも食材提供による売上拡大を目指しているからと考えられる。同社は、加盟店獲得の武器として、「のれん分け」と「(従来の)FCシステム」を組み合わせた独自のFCシステム「のれんチャイズ」を展開している。このシステムの特徴は、加盟店側の負担となるロイヤリティ(商標使用料や経営指導料等)を通常よりも安く設定している一方で、スーパーバイザー(店舗指導員)等よる本部指導を省き、加盟店自らが責任を持って店舗運営にあたってもらうところにある。加盟店にとっては、運営費負担が軽い他、メニューや販促の自主性尊重、店舗内外装にオーナーの自由尊重などのメリットがあり、このシステムによって加盟店獲得を優位に展開できたものと考えられる。なお、加盟店が同社に払う年間ロイヤリティは、原則として商標使用料のみで店舗売上高の1%(1年目のみ経営指導料を含めて3%)となっている。なお、一般的な年間ロイヤリティは店舗売上高の3%と言われている。
一方、食料品販売事業の特徴は、外食事業で培った「大阪王将」ブランドや人気メニューを家食へ水平展開することで事業間シナジーが発揮されていることである。なお、当事業は、主力商品である冷凍餃子「たれ付餃子」の配荷店舗数の拡大が業績をけん引してきた。現在の配荷店舗数は13,450店舗(2013年秋冬)。全国のスーパーの店舗数は2万件(全国スーパーマーケット情報)を超えることから、まだ配荷店舗数の拡大余地があると考えられる。一方、同社は、市場が拡大している冷凍水餃子にも注力しており、「ぷるもち水餃子」を2つ目の柱に育てる方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)《FA》
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