関連記事
イートアンド Research Memo(3):外食事業と食料品販売を両軸として事業展開
*18:22JST イートアンド Research Memo(3):外食事業と食料品販売を両軸として事業展開
■会社概要
(2)事業内容
イートアンド<2882>は、外食事業と食料品販売事業を両輪として事業展開を行っている。
外食事業は、「元祖焼餃子」を定番メニューとする大衆中華料理業態の「大阪王将」を中心に、ラーメン業態の「よってこや」や「太陽のトマト麺」、カフェ業態の「コートロザリアン」、その他「シノワーズ厨花」等を展開している。出店形態には、直営店とFC加盟店があり、直営店については、一般顧客への料理の提供による売上を計上している。また、加盟店に対する売上については、食材の販売を主軸に、ロイヤリティや加盟店の収入等を計上している。なお、2013年9月末時点の店舗数424店舗のうち加盟店が387店舗(全店舗数の約91%)を占めており、加盟店中心の店舗展開に特徴を持つ。また、主力業態の「大阪王将」の店舗数は363店舗(うち加盟店341店)であり、全店舗数の約86%を占めている。なお、業態別及び地域別の店舗数は表の通りである。全店舗数のうち、約42%が近畿圏に集中している。
一方、食料品販売事業は、卸売業者を通じて全国の生協や一般量販店に「大阪王将」ブランドの餃子を柱とする冷凍中華総菜の販売を行っている。商品品目は、主力商品である「大阪王将たれ付き餃子」や「ぷるもち水餃子」などの他、点心、から揚げなどの惣菜、米飯・丼、お弁当などに分類される。なお、生協向けは食料品販売事業の売上高の約46%を占めているが、ほぼ全国の生協に行きわたっているため、現状においては一般量販店向けが業績をけん引している。
なお、食料品販売事業の売上高構成比率は約47%とほぼ半分を占めている(2013年3月期)。2009年3月期の売上高構成比率が約32.5%であったことと比較すると、徐々にメーカー色が強まってきたことがうかがえる。一方、食料品販売事業のセグメント利益(調整前)構成比率は約21%であり、外食事業の利益貢献が大きい(2013年3月期現在)。
2013年3月期現在の生産拠点は、主力の関西工場(大阪府枚方市)の他、岡山工場、北海道工場、関東工場(群馬県)の4ヵ所である。外食事業の全国展開に合わせて生産拠点を拡充する一方、関西工場と関東工場には冷凍食品の製造ラインを設置した。自社工場では、餃子と生麺を製造している。2012年10月に新設された関東工場は、関東地区を含めて成長余地のある東日本への店舗拡大に向けたマザー工場であるとともに、内製化推進による原価低減も目指している。食材の供給能力は約300店舗分(2013年3月期の東日本の店舗数は59店舗)を備え、冷凍食品の稼働率はおおむね60%であるようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)《FA》
スポンサードリンク

