スターティア Research Memo(4):ネットワーク機器をレンタルするマネージドゲートが堅調

2013年12月10日 19:02

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記事提供元:フィスコ


*19:02JST スターティア Research Memo(4):ネットワーク機器をレンタルするマネージドゲートが堅調
■事業セグメント別詳細説明

(2)ネットワークソリューション(NS)関連事業

ネットワークソリューション関連事業の製品・サービスは、ネットワーク機器の販売、「マネージドゲート」、ホスティングサービス、その他に分類できる。2014年3月期の第2四半期(4-9月期)実績の売上高構成比はネットワーク機器販売が37%、「マネージドゲート」が26%、ホスティングが34%、その他が3%となっている。

当第2四半期(4-9月期)のネットワークソリューション関連事業全体の売上高総利益率は46%となっている。各製品・サービス別の売上総利益の構成比については、ネットワーク機器販売が29%、「マネージドゲート」が38%、ホスティングが29%、その他が4%となっている。「マネージドゲート」の売上高総利益率が他の製品・サービスよりも若干高いが、全般的にはバランスよく稼いでいるといえよう。

ネットワーク機器の販売は、ルーターやファイアーウォールなどの機器を企業に販売している。売上高構成比で見ると現状でも一番高いが、今需要が伸びているのは、「マネージドゲート」で展開する、いわばレンタル系のサービスだ。

「マネージドゲート」は、上記のネットワーク機器を販売(顧客から見れば買い切り)するのではなく、レンタルするビジネスだ。しかも機器の保守サービスがセットされているため、顧客企業にとってはイニシャルコストを抑えながら高い利用価値を享受できるメリットがある。スターティアにとっては、ストック型売り上げとして、収益が安定的、継続的に入ってきて、収益の季節性をならす効果を期待できる。

ホスティングサービスはレンタルサーバーのサービスの総称で、同社も幅広くサービスメニューを展開しているが、そのなかで「セキュアSAMBA(サンバ)」というサービスが注目される。これはクラウド型ファイルサーバーで、ユーザーは自分のパソコンのデスクトップ上でファイルをドラッグ&ドロップするだけで、インターネット上のサーバーにファイルを保管することができる。ポイントは、(1)あたかも社内にあるサーバーのような感覚で社内でファイルを共有できる、(2)自社開発ソフトによりSaaS型で運用されているため、料金と容量のバランスがよく使い勝手が良い、(3)高いセキュリティとシステムの安定性を誇り、BCP(事業継続計画)の観点からも利用価値が大きい、などの点である。

ネットワークソリューション関連事業でもう1つ注目したいのは「ネットレスQ」というサービスだ。これはインターネット周りの緊急時のサポートサービスだ。これは月間4,000円~5,000円のサービスで、たいして儲からないようにも見えるが、実は大きな意義を2つ見出すことができる。1つは、顧客の他の製品・サービス需要の取り込みだ。すなわち、故障で顧客企業に出向いた際に、その解決策の一環でスターティア製品の売り込みを行うチャンスが芽生えるということである。もう1つは社員教育の側面だ。故障を直すためにはIT関連全般にわたる高度な知識・技能が要求される。単なるハードの修理だけではなく、ネットワークの構築のあり方や機器の選定なども含めて総合的に考えないと問題解決ができないケースも多いからだ。同社は現在、ネットワーク機器販売に際してはオプションで「ネットレスQ」サービスを付けることを強力に推進中で、近い将来、潜在的ながら強力な営業支援ツールに成長する可能性を秘めている。

ネットワークソリューション関連事業が手掛ける領域は、スターティア<3393>がターゲットとする従業員300人以下の企業にとっては、その必要性の高さの割には対応が最も遅れがちな分野かもしれない。すなわち、IT活用の必然性は大企業並みに高い一方で、人材や予算の面で十分な対応が取れないという現実がある。その解決のために、同社のような外部の専門企業への外注という流れになるのは、自然な流れであると言えよう。ネットワークソリューション関連事業のセグメント利益を見ると、もう既に同社の最大の稼ぎ頭になっている。表面上の数字に加えてもう1つ大事な視点は、ネットワークソリューション関連事業の収益にはストック型が多いということだ。これは収益の安定化と季節性の平準化を目指す同社にとって心強い利点である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》

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