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スターティア Research Memo(10):2017年3月期には先行投資が収益拡大に貢献するフェーズへ
*19:07JST スターティア Research Memo(10):2017年3月期には先行投資が収益拡大に貢献するフェーズへ
■中期業績見通し
スターティアスターティア<3393>の中期的成長性を総括すると、2014年3月期までの中期3ヶ年計画を無事達成し、2015年3期と2016年3月期はそれまでの3年間で獲得した余裕を一度先行投資に回し、2017年3月期以降から収益の加速的拡大を目指す、というイメージが浮かんでくる。以下、中期業績を占ううえでのポイントを掲げる。
(1)ストックオプションによる経営陣へのインセンティブ
スターティアは2014年3月期を最終年度とする中期3ヶ年計画を立てているが、今期の業績見通しは中計目標を達成する公算が大きい。次期中期計画については、一旦、中期計画等という形での発表を見送る方針だ。その代り、2013年8月に発表した経営幹部に対する有償ストックオプション発行制度において、業績目標を明確に定め、その業績目標実現をストックオプション行使の条件とした。具体的な内容は、2015年3月期及び2016年3月期の累計営業利益が2,000百万円を超過するという条件である。
現在進行中の中期3ヶ年計画の営業利益目標は、2012年3月期が400百万円、2013年3期が600百万円、2014年3月期が800百万円であった。2012年3月期と2013年3月期は超過達成されており、今期も達成される見込みだ。これら過去の実績に照らすと。2年間で2,000百万円という目標は低いのでは?と考える株主・投資家もいるだろうが、必ずしもそうとは言えない。
同社が今後2年間の営業利益目標を控えめに見ている背景には、2014年3月期から来期にかけての先行投資負担があるためであろう。主なものだけでも、(1)2014年春に前年同様87人の新卒採用を計画、(2)ネットワークソリューション関連事業でセキュリティ強化のための投資、(3)新規営業拠点の開設、(4)ウェブソリューション関連事業でのソフトウェア開発費、などを挙げることができる。これらの金額について詳細は開示されていないが、ざっと、3~500百万円程度と推測される。これらの施策のなかには、即効性が期待できるものもあり、計画が順調に進めば、今後2年間で2,000百万円の営業利益合計という経営目標も、超過達成される可能性は高いと言えよう。それ以上に期待されるのはこれらの先行投資が2017年3月期以降の収益拡大に貢献するであろうという点である。
今回、次期中計の発表を見送り、経営陣のインセンティブに絡めて収益目標を公開した意図は、「2,000百万円の営業利益合計」という目標に対して、経営陣にとって高いハードルを課すという点にあると考えられる。また、技術のロードマップや顧客の需要について正しい選択肢を選び続け、必要な経営努力を行っていく、という意思表明とも取れると言えよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》
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