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J-オイルミルズ Research Memo(5):国産ミールは円高の是正もあり中期的に堅調な需要を想定
記事提供元:フィスコ
*18:32JST J-オイルミルズ Research Memo(5):国産ミールは円高の是正もあり中期的に堅調な需要を想定
■会社概要
(4)業界環境
少子高齢化による総人口の減少とともに、国内の食用油脂市場は緩やかな縮小トレンドに入っている。植物油の国内需要は2006年の260.7万トンから2011年には252.3万トンに減少した。アベノミクスによる景気押し上げ効果で、J-オイルミルズ<2613>でも短期的には業務用や加工用の回復が想定されるものの、植物油の国内需要は長期的に緩やかな減少トレンドが予想される。
他方、大豆ミールの供給量は2007年の399.2万トンから2011年には378.8万トンに減少したものの、菜種ミールは129.4万トンから132.2万トンに増加。これは原料相場の変動で、搾油が高騰した大豆から菜種にシフトし、大豆ミールの供給可能量が減少したうえ、2012年まで続いた円高で国産より相対的に安価になった輸入大豆ミールの需要が増加したためと考えられる。
一方、ミールを原料とする飼料メーカーの配合飼料生産量は、ここ数年横ばいを続けている。今後のTPP(Trans-Pacific Partnership)交渉によっては、飼料の最終需要家でもある畜産農家にネガティブな影響を与えかねず、TPP交渉がミールの長期的な需給バランスを崩す可能性もあるが、輸入品よりも品質に優れた国産ミールは、過度な円高の是正もあり中期的に堅調な需要が想定される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 馬目俊一郎)《FA》
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