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メディカルシステムネットワーク Research Memo(10):期初計画を上回る対計画進捗率も、通期予想は据え置きへ
記事提供元:フィスコ
*19:10JST メディカルシステムネットワーク Research Memo(10):期初計画を上回る対計画進捗率も、通期予想は据え置きへ
■業績動向
(2)2014年3月期業績見通し
2014年3月期の会社側業績見通しは、売上高が前期比15.2%増の63,164百万円、営業利益が同18.8%増の2,432百万円、経常利益が同20.3%増の2,300百万円、当期純利益が同9.2%増の826百万円と期初計画を据え置いた格好となっている。これは、薬価改定に伴う医薬品卸売会社との仕入れ価格交渉が依然妥結していないことに加えて、TOBによる完全子会社化を実施したトータル・メディカルサービス<3163>の業績への影響について、まだ精査中となっているためだ。
○仕入価格交渉について
2012年4月の薬価改定において、医薬品卸売会社との仕入価格の調整交渉を前期から進めてきたが、まだ両者が提示する価格の乖離があるようで、妥結には至っていないのが現状だ。ドラッグストアや中小薬局とは既に交渉が妥結しており、現状で交渉が続いているのは大手病院と大手調剤薬局だけとなっている。同社では、過去の薬価改定時において調整された価格を参考に、前期より仮の仕入価格によって損益を計算してきたが、この仕入価格の前提が交渉によって引き上げられることになれば、利益面でマイナス要因となるわけだ。
メディカルシステムネットワーク<4350>の調剤薬局事業における年間の仕入高は約400億円規模であり、価格交渉次第によって、利益に与える影響も大きいものとなる。このため、業績面を見るうえでは短期的なリスク要因として留意しておく必要があろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》
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