博展Research Memo(3):ニーズの高まるCCSなど新規事業の本格提供を開始

2013年11月22日 16:41

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記事提供元:フィスコ


*16:41JST 博展Research Memo(3):ニーズの高まるCCSなど新規事業の本格提供を開始
■会社概要

(2)事業領域

博展<2173>は「Face to Face」のマーケティングとして、次のような展示会・イベントを主なターゲットとしている。

○合同展示会

新聞社や業界団体、社団法人などが主催する合同の展示会で、展示会のテーマに関連した各企業が出展者となる。来場者は業界関係者、一般ユーザーなど。一例として、東京モーターショー(主催:一般社団法人 日本自動車工業会、出展企業:自動車メーカー、自動車部品メーカーなど)などがあり、同社はこの出展企業をサポートするが、近年では主催側をサポートする事例も増えてきた。

○販促イベント

特定のメーカーや企業が、自社製品やサービスの販売促進のために行う展示会やイベントである。主催は当該企業であり、来場者は既存顧客や見込み顧客など。同社はこの主催企業をサポートする。

○コンファレンス&コンベンションイベント

企業がマーケティング活動の一環として開催するコンファレンスやコンベンションである。主催は当該企業であり、来場者は既存顧客や見込み顧客など。特にITやメディカルなどの業界では盛んに行われている。同社はこの主催企業をサポートする。

○商環境(ショールームや店舗)

企業が、自社や自社商品に関するユーザーの認知度アップやマーケティング活動のために設置するショールームや店舗である。同社はこの商環境における物件選定や内装のデザイン、設計、施工などをサポートする。

○その他のイベント

就職情報会社が主催する採用イベントなどで、この場合は人材を募集する企業が出展者となり、就職希望の学生などが来場する。多くの場合、同社はこの出展企業をサポートするが、主催側をサポートすることもある。

上記の展示会・イベントのうち、主催企業の開催企画、事務局運営、会場設営などをサポートする「主催サポート」、出展企業の出展企画、ブース制作、現場運営などをサポートする「出展サポート」が同社の主要サービスだ。また、コンファレンスやコンベンションなどをサポートする「コンファレンス&コンベンションサポート(CCS)」、及びショールームや店舗などの商環境をサポートする「商環境サポート」は、ニーズの高まりを受けて、近年本格的に提供を開始した新規事業であり、今後さらに拡大していく方針としている。

出展サポートの市場規模は2012年時点で約950億円、同社の出展サポート売上高は2013年3月期で2,829百万円となった。出展サポート市場での同社のシェアは約3.0%で、年々上昇傾向にある。

同社のシェアがアップしている要因としては、次の点が挙げられる。以前は各社とも「ブースをいかに美しく見せるか」ということを競ってきたが、同社では企画・提案力による営業を強化し、「顧客が求める成果を上げる」ことを前面に打ち出すようにした。また、制作部門(工場)を持っているため、同業他社に比べて品質管理に優れ、急な追加や変更にも迅速に対応できるなど、顧客満足度も高い。さらに、2008年に株式を上場したことで、信用力がアップしたことも寄与しているものと考えられる。

また、主催サポートの市場規模は約1兆750億円、同社の主催サポート売上高は2013年3月期で1,466百万円となっており、市場シェアは約0.1%。同市場でのシェアはまだ低いが、売上高は着実に増加している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)《NT》

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