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サン電子 Research Memo(2):様々なハイテク商品を手掛けてきたハイテクベンチャー企業
*18:04JST サン電子 Research Memo(2):様々なハイテク商品を手掛けてきたハイテクベンチャー企業
■会社概要
(1)会社沿革
サン電子<6736>の創業は1971年4月で、愛知県江南市に、エレクトロニクス関連機器の製造、販売を目的として設立されたのが始まりである。当初は立石電機(現オムロン<6645>)の自動券売機の下請け製造からスタートしたが、会社が大きく伸びて行くきっかけは、1974年に開発したパチンコホール用コンピュータシステムの販売開始からとなる。当時のパチンコホールでは出玉の集計、管理などをすべて手作業で行っていたため、1店舗当たり50~60人の従業員が必要で、省力化のニーズが非常に強かった。そこで、同社は出玉の集計、管理をコンピュータで行うシステムを業界で初めて開発し、パチンコホール向けに販売していった。
また、同時期にパチンコ機メーカーとの取引も開始している。パチンコ機向けでも同社はエレクトロニクス化で先鞭をつけている。当時流行していた「雀球」と呼ばれるパチンコ機の制御回路部分として業界で初めて米インテルのCPU「4004」を採用し、大ヒットさせている。一時期はインテルのCPUの日本における最大顧客ともなっていたほどである。このように同社はパチンコ業界のエレクトロニクス化の進展において、重要な足跡を残していることがわかる。
一方で、ゲーム業界にも進出していく。1978年に業務用ビデオゲームを開発、販売を開始したほか、1982年には米国向けに業務用ゲームソフトの販売を開始。また、1985年には任天堂「ファミコン」向けのゲームソフトを「SUNSOFT」のブランド名で販売し、ヒット作品を世に送り出している。
その他、パソコンの草創期の時代には、パソコンの開発だけでなく、CPUの周辺回路となるチップセット半導体を開発し(製造は東芝<6502>やNEC<6701>などに委託)、業界の注目を浴びたほか、パソコン通信が普及期に入る1985年には高性能な通信用モデムを開発。一時はOEMも含めて国内でトップシェアを握るなど、アミューズメント分野から情報通信分野に至るまで、様々なハイテク商品の開発を手掛けてきたハイテクベンチャー企業と言える。
創業者である前田昌美(まえだまさみ)氏をはじめ、設立間もない時期に入社した社員などベンチャースピリッツが旺盛な人材が多く集まったことが、こうした企業風土を形成したとも言える。現代表取締役社長である山口正則(やまぐちまさのり)氏も会社設立2年目入社の技術者であり、今なおベンチャースピリッツは脈々と受け継がれていると言えよう。
最近では、2007年に携帯電話のデータトランスファー機器を開発販売するセレブライト社(イスラエル)の株式を取得し、子会社化したほか、2013年3月にはパチンコ機メーカー大手の藤商事<6257>と資本業務提携を結ぶなど、情報通信分野、アミューズメント分野それぞれで収益基盤の強化を進めている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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