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アデランス Research Memo(3):ヘアクラブの買収で海外ウィッグ事業の売上比率が上昇
*18:15JST アデランス Research Memo(3):ヘアクラブの買収で海外ウィッグ事業の売上比率が上昇
■会社概要
(2)主な事業内容
アデランス<8170>の事業は「アデランス事業(オーダーメイド)」「フォンテーヌ事業(レディメイド)」「ボズレー事業」「海外ウィッグ事業」「その他」と5つの事業に区分されている。2014年2月期第2四半期(2013年3-8月)の売上高構成比ではアデランス事業が46.2%、フォンテーヌ事業が13.0%、ボズレー事業が14.8%、海外ウィッグ事業が21.8%、その他が4.2%となっている。買収したヘアクラブ社(当第2四半期から連結)が加わったことで海外ウィッグ事業の売上比率が上昇した。
●アデランス事業
当事業は主にオーダーメイドかつらの販売である。それ以外にも育毛サービス、ヘアケア商品販売、ヘアカットなどを行っている。さらに各サービスは男性向け(かつらのブランド名「アデランス」)と女性向け(同「FONTAINE byレディスアデランス」)に分類される。男性向けと女性向けの販売比率は2014年2月期第2四半期(2013年3-8月)で37.5%と62.5%となっている。
これらの商品販売やサービス提供はすべて直営店で行われるが、店舗数は、2013年8月末で155店(うち男性専門7店、女性専門13店、混合店135店)となっている。かつらや育毛などは能動的に営業することができない製品・サービスであるため、主たる販促手段は広告(主にTVCM)であり、営業社員は1人もおいていない。
製品価格は男性用オーダーメイドかつら単品で平均45万円くらい、育毛サービスは年間10~50万円ほど。女性のオーダーメイドかつらは平均43万円ほどで男性よりはやや低い。男女平均客単価は40-45万円/人・年。
●フォンテーヌ事業
当事業は女性用のレディメイドかつらの販売で、主な販売ルートは百貨店と直営店。2013年8月末の店舗数は、百貨店が147店、直営店が32店、GMS(主にイオン系)が10店となっている。またフォンテーヌ事業のかつらは美材ルート(美容院等)でも販売されているが、美材ルートでの販売は今期から「その他部門」に計上されている。
上記の2事業の主要製品は主にタイとフィリピンの子会社で製造されており、製品の原価率そのものは20%以下となっている。
●ボズレー事業
同事業は米国子会社であるボズレー社が行っているもので、ヘアトランスプラント(毛髪移植)技術を提供している。「ヘアトランスプラント」とは、毛包(毛根を含む組織)ごと切除した自分の髪を、髪が薄い部分や無毛部分に植毛する技術で、ボズレー社は北米市場でトップシェアを有している。現在、ボズレー社はアメリカ、カナダ、メキシコで50の相談室と23のクリニック(内数)を展開しており、2012年4月にはシンガポールにも進出している。また2011年7月から上海市の国立医療機関との業務提携により、同社の毛髪移植技術を中国市場に導入している。
ヘアトランスプラントは医療技術であるため、店舗(クリニック)増設は簡単ではない。また、必ずしも店舗増がすぐに売上高に結びつくわけではなく、拡販の中心はやはりTVCMとなる。
●海外ウィッグ事業
海外ウィッグ事業は、北米ではアデランス・ヘア・グッズ社を中心に、主に女性用のレディメイドウィッグの卸売りを展開している。一方欧州では、フランス、ドイツ、ベルギー、オランダ、イギリス、スウェーデン等で、レディメイドウィッグなどの小売りを中心に行っている。欧州では医療用ウィッグ(抗がん剤投与の患者向け等)の売上がかなりの比重を占めている。アジアでは、台湾、中国、シンガポールなどで事業展開しているが、まだ市場として確立しておらず、売上規模は小さい。ただし、将来的には中国市場は有望とみているとのこと。
海外ウィッグ事業では、以上のような既存事業に加え、2013年4月に正式に子会社となったヘアクラブ社(米国)の事業が2014年度第2四半期(2013年6-8月)から上乗せ(連結)されている。ヘアクラブ社の事業は約80%がオーダーメイドウィッグの販売、残りが育毛サービス、ヘアトランスプラント等となっているが、ヘアトランスプラントの売上高はボズレー事業に加えられている。男女比率は80%が男性向け、20%が女性向けとなっている。正確な統計が存在しないため、同社の正確な市場シェアは不明だが、オーダーメイドウィッグにおいては全米トップクラスの企業である。ヘアクラブ社の売上高は、この第2四半期で33,742千米ドル(円貨換算3,235百万円)であり、この分が連結決算に上乗せされている。(利益については後述)
●その他事業
主な内容は既述のように美材ルートでのレディメイドかつらの販売や、小型店舗でのオーダーメイドかつら等の販売など。実質的にはフォンテーヌ事業やアデランス事業に入るものだが、同社の組織上の区分けにより、事業部門として「その他」に分けられている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト寺島昇)《FA》
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