マネパG Research Memo(5):ノウハウが詰まった自社開発システムで収益を確保

2013年11月11日 17:27

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記事提供元:フィスコ


*17:27JST マネパG Research Memo(5):ノウハウが詰まった自社開発システムで収益を確保

■会社概要

(4)事業モデル

マネーパートナーズグループ<8732>の営業収益の源泉は、顧客向けの売りと買いの差から生じる差益(スプレッド)を取ること、簡単に言えば売買益だ。同社自身がポジションを取ることもあり、また顧客同士の注文の付け合わせ(いわゆる、食い合い)によって差益を取る場合もある。しかし同社自身がポジションを取り続けることはリスクが高いので、最終的に全てのポジションは外部のカウンターパーティ(主要な銀行、証券会社等15社)からレート提示を受けることでカバーしている。この仕組みを要約すると、

(a)複数の銀行、証券会社(カバー先)からレート提示を受ける
(b)顧客へレートを提示する
(c)顧客からの売買注文を受ける
(d)この注文をカバー先への発注でカバーし、差益を取る

この流れを図で示すと以下のようになる。

この場合、対顧客と対カバー先のレートの差額が同社の収益となる。上図の例では、(102.035−102.033)x1万ドル=20円が同社の収益となる。一見少額のようであるが、1日に30万件ほどの取引が行われるので年間では十数億円規模の収益となる。

このような事業モデルから、多くの顧客が参加して大量の売買を行うことが同社の収益を増加させるのは明らかだ。さらにスプレッドを大きくすればマージンが高くなるが、これは顧客の取引コストを上げることになりサービスを低下させることになる。そこで同社はできるだけスプレッドを小さくする一方で、外部カバーを適切に行う(リスクを減らす)ことで収益を確保している。

このような複雑な大量注文を瞬時に判断、処理していくためにはシステム対応が不可欠なのは言うまでもなく、いかに効率的なシステムを開発するかが収益を左右する大事な要素となる。同社ではこのシステムを自社開発(一部外注)しており、このシステム開発に同社のノウハウが詰まっていると言っても過言ではないだろう。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島昇)《FA》

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