マネパG Research Memo(4):高い資金効率と多様な収益機会、リスクはレバレッジで調整

2013年11月11日 17:27

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記事提供元:フィスコ


*17:27JST マネパG Research Memo(4):高い資金効率と多様な収益機会、リスクはレバレッジで調整

■会社概要

(3)FX取引のメリットとリスク

通常、一般の人々が外為取引を行う理由(動機)は2つある。ひとつは海外旅行や海外送金(留学中の家族への送金等)などのための外貨取得、言い換えれば「実需」である。ふたつ目は、円貨と外貨の金利差および為替差益を狙った投資目的の外貨取得(外貨預金等)である。一方でFX取引を行う理由(動機)は、後者のような「投資目的」が多くなる。では通常の外為取引や株式などに比べてFX取引には投資対象としてどのようなメリットがあるのだろうか。

●高い資金効率
FX取引の場合、証拠金だけで投資が可能なので資金効率が高い。上記の例のように1万ドルを買う場合、外為取引では100万円が必要だが、FX取引では10万円(証拠金率10%の場合)だけで同じポジションを取ることができる。したがって残りの90万円は物品購入や他の投資へ有効利用することも可能で、資金効率の高い投資ができる。もちろん、100万円すべてを証拠金として10万ドルのポジションを取ることも可能だ。

現在、FX取引の証拠金率は法律で4%以上(レバレッジ倍率25倍以下)に定められており、投資家はこの間で自由に証拠金率を選択できる。

●多様な収益機会
通常の外為取引では、当初から外貨を所有していない限り最初から「外貨売り」を行うことはできないが、FX取引では先にどちらのポジションを取ることもできる。例えば、ドルが下がる(円が上がる)と予想するなら、「ドル売り・円買い」から入ることも可能なのだ(他の通貨間でも同様)。

また一般的に外為取引は主要通貨(ドルやユーロ)に限られるのに対して、FX取引では様々な通貨との取引が可能(マネーパートナーズグループ<8732>の場合、現在13通貨ペアで取引可能)であり、収益機会が多いと言える。

●安い取引コスト
外為取引およびFX取引での取引コストは「売りと買いの差=スプレッド」である。通常、円・ドルでのスプレッドは外為取引では2~3円であるのに対し、FX取引では1銭以下の場合が多く、外為取引に比べて取引コストが格段に安いのが特色だ。

●スワップポイント
またFX取引では、ポジションを保有し続ける限り対象通貨間のスワップ金利に相当する「スワップポイント」(外貨預金の利息に相当するもの)を原則毎日受け取ることができる。したがって中長期の投資対象としても魅力的である。

●取引時間
FX取引はインターネットを通じて行われるため、24時間いつでも取引が可能であり、この点も外為取引(通常は銀行の営業時間に限られる)に比べて優位な点である。

●リスク:本当に高いのだろうか?
一方で「FX取引はリスクが高い」と言われることが多々ある。果たして本当にそうなのだろうか?

確かに投資資金に対する損失(変動率=ボラティリティ)だけを見ると、そのように見えるかもしれない。例えば、先ほどのように1ドル100円で1万ドルを購入し、4万円の証拠金(4%の最低証拠金率)を預託する。その後、意に反してドルが2円安くなり98円になったとすると損失は2万円(=2円x1万ドル)となるので、投資資金(4万円)に対する損失率は50%になってしまう。これが「FX取引は高リスクだ」と言われるゆえんであるが、以下の点を考察すべきだろう。

まず損失率が短期間で高くなってしまうということは裏を返せば「利益率」も高いということで、利益を得るチャンスも大きいと言える。このように損失率や利益率が高くなる、つまりボラティリティ(変動率)が高くなるのはレバレッジをかけるからであり常態ではない。上記の例では、最高のレバレッジ(証拠金率4%、レバレッジ25倍)をかけたから損失率や利益率が大きくなったわけで、投資家がもっと低いレバレッジを選択すれば損失率や利益率は低くなる。現在、FX取引の証拠金率は法律で4%以上と定められており、投資家は4%以上の範囲でレバレッジを自由に選択できる。つまりFX取引そのものが高リスクなのではなく、投資家が高いレバレッジを選択するからFX取引によるリスクが高くなっているのである。

もうひとつ考慮すべきは、投資対象となる外貨取引のリスク(変動率)だが、これは株式投資や金投資に比べて実ははるかに低い。ちなみに株式(日経平均)、金価格(ドル建て)、ドル円レートの変動を2008年1月~2013年8月(月平均)で比べてみると、この間の平均値、最高値、最低値は、日経平均(10,357円、14,338円、7,568円)、金価格(1,286ドル、1,776ドル、759ドル)、ドル円レート(89.7円、109.3円、76.77円)となっており、この間の平均変動率は株式が17.34%、金価格が25.02%、ドル円レートが10.54%となっている。また下グラフは2008年1月を100として各投資対象のその後の価格を指数化したものだが、このグラフからも明らかなように、為替取引のリスクは他の投資対象に比べてはるかに低いと言える。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島昇)《FA》

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